12月18日の東京株式市場では、モバイルファクトリー<3912>が大幅続落となり、年初来安値を更新した。先週末、ブロックチェーン事業から撤退するとともに、2023年12月通期の最終利益の見通しを従来の6億2100万円から6700万円の赤字に下方修正したことが嫌気されたようだ。また2025年12月期を最終年度とする中期経営計画の取り下げも行った。
同社は、買収したSuishowが運営するSNS「NauNau」について、個人情報漏洩の可能性があると発表し、サービスを停止するとともに、再発防止策の検討を行っているが、サービス再開時期が未定で、今後も利用者数の減少が予想されることから、のれんの減損損失として8億9900万円の特別損失を計上する見込みとした。
同社では、「NauNau」をブロックチェーン事業の中核に据えていたことから、当初計画していた利用者の増加や経済圏の拡大は難しいと判断し、IEOの取り下げを行うと発表した。「ユニマ」や「駅メモ! Our Rails」などのサービスでも今後対応を行っていくとのこと。
会社情報
- 会社名
- 株式会社モバイルファクトリー
- 設立
- 2001年10月
- 代表者
- 代表取締役 宮嶌 裕二
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高33億7000万円、営業利益9億4500万円、経常利益9億4000万円、最終利益ゼロ(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3912