12月19日の東京株式市場では、モバイルファクトリー <3912> が連日の年初来安値を更新した。先週末(12月15日)、ブロックチェーン事業から撤退するとともに、2023年12月通期の最終利益の見通しを従来の6億2100万円から6700万円の赤字に下方修正したことが引き続き売り材料視されている。
同社は、買収したSuishowが運営するSNS「NauNau」について、個人情報漏洩の可能性があると発表し、サービスを停止するとともに、再発防止策の検討を行っているが、再開時期が未定で、今後も利用者数の減少が予想されることからのれんの減損損失として8億9900万円の特別損失を計上する見込みとした。
同社では、「NauNau」をブロックチェーン事業の中核に据えていたことから、当初計画していた利用者の増加や経済圏の拡大は難しいと判断し、IEOの取り下げを行うと発表した。「ユニマ」や「駅メモ! Our Rails」などのサービスでも今後対応を行っていくとのこと。あわせて中期経営計画も取り下げた。
※12月19日は前引けのデータを使っている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社モバイルファクトリー
- 設立
- 2001年10月
- 代表者
- 代表取締役 宮嶌 裕二
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高33億7000万円、営業利益9億4500万円、経常利益9億4000万円、最終利益ゼロ(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3912