ソニーG、高精細なXR HMDを備え仮想空間内で直感的なインタラクションが可能な没入型空間コンテンツ制作システムを開発

ソニーグループ<6758>は、1月9日、4K OLEDマイクロディスプレイやビデオシースルー機能(周囲の状況をリアルタイムに表示し、そこにコンテンツを合成表示すること)を搭載したXRヘッドマウントディスプレイと、空間コンテンツ制作における高度なクリエイティブ作業に対応する没入型空間コンテンツ制作システムを開発したことを明らかにした。2024年中の発売を予定しており、詳細は今後発表する。

空間コンテンツ制作システムは、4K OLEDマイクロディスプレイや独自のレンダリング技術を搭載し、3Dオブジェクトの質感や人の表情までリアルタイムかつ高精細に表現することができる。

また、合計6つのカメラおよびセンサーによるビデオシースルーおよび空間認識機能に加え、仮想空間のオブジェクトを直感的に操作できるリング型コントローラーと、空間内で精密な指示を可能にするポインティングコントローラーを使用することで、ヘッドマウントディスプレイを装着したまま、キーボードを併用した作業ができる。

このシステムにより、高精細なディスプレイを用いてXR環境で実寸大モデルを確認しながら、汎用のコントローラーでは難しかった3Dモデルの制作、修正を行えることができる。加えて、アプリケーションとの連携による遠隔拠点間での同時レビューに対応し、本システムを装着したまま、一連の工程を直感的かつ没入環境で行うことができる。

なお、プラットフォームにはQualcomm Technologies製の最新XRプロセッサーであるSnapdragon XR2+ Gen2を採用している。4K OLEDマイクロディスプレイによる高画質な映像体験や、空間認識機能によるシームレスなXR体験を支え、クリエイターの制作ワークフローで求められる高い性能水準に対応する。

同社では、このシステムおよび関連するソフトウェア技術の導入と、3D制作ソフトウェア開発パートナーとの協業により、クリエイターが現実と仮想空間の境界をシームレスに行き来する、没入感ある空間コンテンツ制作体験の実現を目指しているという。

今後、エンタテインメント領域や工業デザインを含む、さまざまな3D制作ソフトウェアへの対応を予定しており、第一弾としてシーメンス社と協業する。オープンデジタルビジネスプラットフォームSiemens Xceleratorのソフトウェアを使用した、没入型のデザイン体験とエンジニア間のコラボレーションを実現するための新しいソリューションを導入する。

ソニーグループ株式会社
https://www.sony.com/ja/

会社情報

会社名
ソニーグループ株式会社
設立
1946年5月
代表者
代表執行役会長CEO 吉田 憲一郎/代表執行役社長COO兼CFO 十時 裕樹
決算期
3月
直近業績
売上高及び金融ビジネス収入13兆207億6800万円、営業利益1兆2088億3100万円、税引前利益1兆2686億6200万円、最終利益9705億7300万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
6758
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