グリー、第2四半期(7~12月)決算は売上高9%減、営業益38%減に 『ヘブバン』のリリース初期の盛り上がりの反動が影響 VTuber事業への積極的な投資も継続

  • グリー<3632>は、2月7日、2024年6月期の第2四半期累計(7~12月)の連結決算を発表、ゲーム・アニメ事業で『ヘブンバーンズレッド』のリリース初期の盛り上がりの反動が出ているほか、保有株式の売却による収益が減少したことなどにより、減収減益となった。

    売上高300億2700万円(前年同期比9.5%減)
    営業利益20億3500万円(同38.6%減)
    経常利益20億6400万円(同31.8%減)
    最終利益7億2000万円(同22.9%減)

    各セグメントごとの状況は以下のとおり。

    ①ゲーム・アニメ事業 売上高221億5100万円(前年同期比11.6%減)、営業利益29億1000万円(同17.5%減)
    既存スマートフォンゲームの長期運営体制による収益安定化および海外展開による収益力向上に取り組むとともに、新規タイトルの開発を進めたが、『ヘブンバーンズレッド』のリリース初期盛り上がりの反動などにより軟調に推移した。

    ②メタバース事業 売上高37億4800万円(同12.6%増)、営業利益100万円(同98.7%減)
    プラットフォーム事業において、スマートフォン向けメタバース「REALITY」のコンテンツ拡充および機能拡充を進めるとともに、グローバル展開を進めた。また、VTuber事業への積極的な投資も継続した。

    ③DX事業 売上高26億4800万円(同3.7%減)、営業利益4億円(同24.0%減)
    マーケティングDX事業・オペレーションDX事業ともに支援案件の積み上げを進めたが、前連結会計年度に終了した大型案件の影響などにより軟調に推移した。

    ④コマース事業 売上高6億4600万円(同4.1%減)、営業利益2600万円(同179.3%増)
    コマース事業全体で「メディア×SaaS」戦略を推進、メディア力を活かし、安定収益基盤であるSaaS事業の強化を進めた。また、新たに開始したHR事業への積極的な投資も継続した。

    ⑤投資事業 売上高9億9500万円(同33.9%減)、営業損益2億5600万円の赤字(前年同期5000万円の黒字)
    インターネット・IT領域を中心に投資するベンチャーキャピタルやスタートアップへの投資に取り組んだが、同社出資ファンドにおける保有株式の売却による収益が減少したことなどにより軟調に推移した。

  • ■2024年6月通期の見通しは引き続き非開示

  • 2024年6月期通期の連結業績予想は引き続き非開示。同社グループを取り巻く事業環境は短期的な変化が激しく、市況の影響を受ける投資事業の連結業績への影響も一定あることから、連結の業績見通しについて適正かつ合理的な数値の算出が困難であると判断したため、としている

グリー株式会社
http://www.gree.co.jp/

会社情報

会社名
グリー株式会社
設立
2004年12月
代表者
代表取締役会長兼社長 田中 良和
決算期
6月
直近業績
売上高613億900万円、営業利益59億8100万円、経常利益71億2300万円、最終利益46億3000万円(2024年6月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3632
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