【決算まとめ②】ゲーム関連企業37社の2023年10~12月期は6社が営業赤字に転落…合計15社が赤字に アエリアが黒字転換 DeNAは約324億円の営業損失計上

柴田正之 編集部記者
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主要モバイルゲーム企業の2023年10~12月期の決算を引き続き振り返ってみたい。今回は、この四半期の営業赤字計上企業についてを取り上げたい。

この四半期に営業赤字を計上した企業は、データ集計対象の37社中、15社となった。前四半期は10社まで減少していたが、今回は5社増でこの集計データ上の最高記録だった2018年10~12月期の14社を上回った。この四半期のゲーム関連企業の業績の苦戦ぶりがうかがえるデータと言えるだろう。

この四半期に営業黒字転換を果たしたのはアエリア<3758>だ。アエリアは、成⾧事業であるアセットマネージメント事業の貢献が収益性の改善につながっている状況にある。なお、コンテンツ事業についても子会社リベル・エンタテインメントの新作の動きが複数浮上してきており、2023年7~9月期を業績の谷間とした復調の動きが強まっていくことが期待される。

一方、この四半期に赤字転落となったのは、ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>とエイチーム<3662>、コロプラ<3668>、アカツキ<3932>、ギークス<7060>、ブシロード<7803>の6社となる。

特に大きなネガティブサプライズとなったのはDeNAで、この四半期に約324億円の営業赤字を記録している。この赤字の要因は、ゲーム事業に係るソフトウェアなどの資産に関する減損損失114億6200万円や、のれんの減損損失155億2600万円を計上したことによるもので一過性の要因である。ただ、その赤字の規模感から今期は通期でも営業赤字計上となる公算は高い。

なお、DeNAは、中国での事業リスク増大を受け開発体制を抜本的に見直すとしており、日本拠点を中心とした新たな開発体制の構築がどう進んでいくのかが今後の注目ポイントの1つとなってきそうだ。

株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
https://dena.com/jp/

会社情報

会社名
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
設立
1999年3月
代表者
代表取締役会長 南場 智子/代表取締役社長兼CEO 岡村 信悟
決算期
3月
直近業績
売上収益1367億3300万円、営業損益282億7000万円の赤字、税引前損益281億3000万円の赤字、最終損益286億8200万円の赤字(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
2432
企業データを見る
株式会社アエリア
http://www.aeria.jp/

会社情報

会社名
株式会社アエリア
設立
2002年10月
代表者
代表取締役会長 長嶋 貴之/代表取締役社長 小林 祐介
決算期
12月
直近業績
売上高226億7100万円、営業利益4億7300万円、経常利益7億5200万円、最終利益4億8000万円(2023年12月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3758
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