【セミナーレポート】『アズールレーン』や『雀魂』と世界的ヒットタイトルを送り出すYostar…中長期ゲーム運営の秘訣とは

シンキングデータは、2023年12月にゲーム向けオフラインイベント「ThinkingData 0→1 Meetup 2023 Winter」を開催した。

本セミナーでは、『アズールレーン』で知られるYostar社の李代表取締役も登壇し、 gamebizプロデューサー達川との対談によるトークセッションも行われた。

本稿では、その模様について紹介していく。

Yostarが掲げる中長期ゲーム運営の秘訣とは


ThinkingData:まずは会社紹介をお願いします。

氏(以下、):株式会社Yostarの李です。渋谷という街と一番相性の悪いオタクな会社なので、今日ものすごく緊張しています(笑)。

弊社は6年前に事業を開始。1作目のアズールレーンは順調でして、多くのユーザーに遊んでいただいてます。弊社は大体年間1本のゲームをテストリリースしています。今年は7年目をむかえ、あと3年ぐらいは生き残りたいですね(笑)。

本日はよろしくお願いします。

ThinkingData:Yostarさんは内製中心の開発体制をとっているイメージがあります。開発体制において、内製と外注におけるバランス感において意識している部分があれば、教えてください。

:意識しているところというか、社内でいろいろ計算した上で、現状の体制になっています。結論から申し上げますと現状の内製中心の体制が最も費用対効果が高いと考えています。外注で現状のアウトプットを実現しようとすると費用が高騰すると考えています。

皆さんご存知の通り、この業界はハプニングやアクシデントが非常に多いです。

このアクシデントやハプニングへの対応は、外注先のサポート範囲外または追加費用の発生対象になることが多く、費用が高騰すると考えています。いろいろ加味した結果、現状の体制が最も運営しやすく、安価にすむと考えております。

ThinkingData:内製で人を抱える方が長期的に見て利点があるということですね。

:一つ補足するとすれば、外注した場合、社内にノウハウがたまらないという部分もあります。社員が退職する場合もありますが、会社の発展を考えるとノウハウを貯めておいた方が良いと考えています。

ThinkingData:Yostarさんが長く運営されたゲームがあると思いますが、中長期的にユーザーを盛り上げていく上で重視している点を教えてください。

:やり続けることが重要だと考えています。この業界、スタートはわりと簡単です。昨今では、ユーザーがゲームに求めるクオリティが徐々に上がっています。

実際1年未満で終了するタイトルが少なくはない状態です。その環境下でも長期的なマーケティングが重要だと捉えています。

我々は、施策の振り返りを当月だけの短期的なROIで見るのは、この時代に適していないと捉えています。運営側として正しいと信じることをやり続けること自体が大事かなと思います。

ThinkingData:会場からご質問をいただきました。Yostarはヒットゲームを多く出してますが、再現できるコツがあれば、教えていただきたいです。


講演では他にも、以下のようなYostar社のゲーム運用のノウハウについても公開されていた。

  • ヒットゲームをローンチするコツは?
  • ゲームのローカライゼーションで意識しているポイントは?
  • 人材採用で重視しているポイントは?
  • ゲーム運用におけるコラボ企画の重要ポイントは?

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