それは「KUSOGeeeeee」…ゲームクリエイター岡本吉起の新たな挑戦はweb3 『PROJECT K presented by OKAKICHI』発表会をレポート

オカキチは、3月5日、都内某所にて『PROJECT K presented by OKAKICHI』発表会を開催した。

当日は、ゲームプロデューサーの岡本吉起氏のほか、同社CTO伊藤真彦氏、IPプロデューサーである江中修平氏や取締役兼COOの濱村崇氏が登壇し、新プロジェクトである「PROJECT K」の発表とその展望などが説明された。

さらに、新プロジェクトにおける新NFTゲーム第一弾タイトルとして、『ちゃんごくし!結魂しよう』も発表された。本作の特徴や事前登録開始などについても説明が行われた。

本稿では、その模様をレポートしていく。

 

ゲームを継続して遊ぶことが賞賛される世の中にしたい
…岡本吉起の新しいプロジェクト「KUSOGeeeeee」

まず初めに、株式会社オカキチ発起人であるゲームプロデューサーの岡本吉起氏から新規プロジェクトについて語られた。

岡本氏と言えば、過去には過去の『1942』、『ストリートファイター2』、『バイオハザード』、そして『モンスターストライク』と、様々なプラットフォームにてヒット作を手掛けてきたゲームプロデューサー。そんなゲーム産業のベテランである岡本氏からは、ブロックチェーンとNFTを駆使した新しいゲームの世界を示したいと語られた。

岡本氏は、現在のゲーム業界がブロックチェーンへと移行はしているものの、その進捗は必ずしも順調ではないと考えているようだ。というのも、遊んで稼げるという「Play to Earn」という考えは素晴らしいものの、いざ体験してみると、思う様に稼ぐこともできず、ゲームとしても面白くないといったケースがここ数年のブロックチェーンゲームでは見られることのようだった。

そんなブロックチェーンゲームの領域が十分に成功していないと感じ、それを「正しい方向」、「正しい楽しまれ方」にしていきたいという思いから本プロジェクトは立ち上がったそうだ。

そして、岡本氏がかねてから考えていた世界に、「ゲームを継続して遊ぶことが賞賛される世の中にしたい」という想いがあったという。ゲームというと、子供のころから親しまれているものであるが、ずっと長く継続していても褒められないことが多いと話す岡本氏。習字やバレエなどは何十年も継続していると称賛されるが、なぜゲームを継続していることは称賛されないのかと疑問に感じていたそうだ。

これらの考えから、ゲームがただ一部の人々に利益をもたらすのではなく、すべてのプレイヤーに幸せをもたらすものであるべきだと考えており、「PROJECT K」の目標は、ゲームプレイヤーの生活を「ちょっとだけ」でも豊かにすることだそうだ。ゲームに対する長年の偏見を変え、継続することの価値を賞賛する文化を創出したいと話した。

そんな思いから生まれたプラットフォームが「KUSOGeeeeee」となる。所謂、「クソゲー」とはイントネーションも異なり、最後はちょっと跳ねる感じで呼んでほしいそうだ。

その由来については、あるゲームの大会にて、ゲーム実況者が叫んだフレーズからだそうだ。素晴らしすぎるプレイから英語の”No Way(ありえねー!)”といった意味を込めているという。

今まで誰もやったことがないところに挑戦していきたいとして「KUSOGeeeeee」となったそうだ。

「KUSOGeeeeee」は、全てのゲーマーの懐を、今よりちょっとずつ幸せに、豊かにするプロジェクトとして、三つの柱が用意されているそうだ。

1つは独自プラットフォーム、そして、推しキャラがいくつものゲームを遊び回れるシステムが構築されたゲームシリーズ。そして、三つ目がそのゲーム作品となる。

第一弾としては、新NFTゲームシリーズ「ちゃんごくし!お姉ちゃん三国志」(ちゃんごくし!)が公開され、シリーズ第一弾タイトル『ちゃんごくし!結魂(けっこん)しよう』の事前登録も3月5日12:00より開始された。

今後も「ちゃんごくし!」というキャラクターシリーズを通じて、新しいゲーム世界の魅力を展開していく予定だそうだ。

岡本氏は、これらの取り組みを通じて、全てのゲーマーが少しずつでも幸せになり、ゲームプレイの価値が社会に正しく評価される未来を創造したいとして新しい挑戦への意気込みを語り、講演を終えた。




ブロックチェーンの複雑さから解放され
ゲーマーにとっての使いやすさを極めたプラットフォーム「KUSOGeeeeee」

続いて、オカキチCTO伊藤氏からは、プラットフォーム「KUSOGeeeeee」について紹介がされた。

このプラットフォームは、ゲーマーにとっての使いやすさを極めたシンプルさを追求しているという。

既存のブロックチェーンやNFTサービスではその高い敷居と複雑さにて、ユーザーが手に取りづらく、ゲームとしても広がりを見せられないことが多い。その解決するため、オカキチは独自のプラットフォームを構築したそうだ。

独自プラットフォームを構築する上にて、採用されたのブロックチェーンは「polygon」となるそうだ。「polygon」は、そのコストパフォーマンスと信頼性で知られ、競合サービスでも広く採用されている技術ということもあり採用されたようだ

「KUSOGeeeeee」では、この技術を活用し、ウェブサービスとしてリリースされるプラットフォームを通じて、NFTの売買やゲームへの反映、さらには売却利益を銀行口座に送金する機能を実装予定だという。この一連の流れは、ゲーマーにとってのPlay to Earnの概念をより身近に具体化したいからだそうだ。

注目すべきは、「KUSOGeeeeee」プラットフォームが仮想通貨の使用を撤廃し、日本円での取引とクレジットカード決済を可能にしている点だ。これにより、ユーザーはガス代(ブロックチェーンの手数料)を意識することなくNFTを売買できるようになっているという。

ログイン認証やアカウント管理も簡略化され、GoogleやAppleIDなどの既存の認証システムを使ってログインするだけで、ユーザーは自動的にウォレットを割り当ても可能となる。これらの機能により、ブロックチェーンの複雑さから解放され、より多くのユーザーがNFT市場に参加しやすくなることが期待されている。

さらに、ゲームとの連携機能は、一度の設定でNFTの所持状況がゲームに連携されるというシンプルさを実現していくという。

「KUSOGeeeeee」プラットフォームは、キャラクターやゲーム内アイテムや称号など、ゲームのさまざまな側面と連携可能となる。これらの基盤は、他企業とのコラボレーションを視野に入れたサービスとしても提供される予定であり、パートナー企業も今後募集していくそうだ。

「KUSOGeeeeee」は発表と同時に、NFT販売も開始されており、ウェブサイトにアクセスすることでNFTの購入が可能になっている。良ければサイトを見てもらいたいとして発表を終えた。






キャラクターがゲームを越えて価値を持ち続ける新しいゲーム文化を

オカキチのIPプロデューサー江中氏からは、同社が展開するNFTプロジェクトの第二の柱として、三国志をテーマにしたシリーズについて紹介された。

三国志という題材に新たな息吹を吹き込む試みは、三国志原理を基にした人間関係やビジネスの教科書としての解釈を取り入れ、オカキチ流の三国志として制作されたそうだ。

このプロジェクトでは、三国武将を美少女化することで、現代の若い世代にも三国志の物語を親しみやすく伝えています。江中氏は、性格や特徴をビジュアルに反映させることで、三国志に馴染みのない人でも楽しめるようなキャラクター作りを目指したという。

例えば、曹操は青を基調としたデザインで、その意志の強さを表現しています。劉備は明るく心優しい将軍として、白と緑のイメージカラーで描かれています。そして、孫権は青い瞳を持つ若き君主として、学生服を着せることで未熟さを表現しているという。

江中氏は、「ちゃんこくし!」というシリーズで、これらの魅力的なキャラクターをリリースする計画だそうだ。第一弾として『ちゃんごくし!結魂(けっこん)しよう』がリリースされ、手軽に楽しめるオートバトルとして、また、第二弾の『ちゃんこくし!絢爛』ではアクションRTSとして、そして第三弾の『ちゃんこくし!バイバーズ』では共闘ローグライトアクションゲームとして提供されていくという。

そして、プロジェクトの核心であるNFT武将は、ゲーム内のガチャで手に入る通常の武将よりも高いステータスを持ち、特典も提供されるようだ。また、各NFT武将にはシリアルナンバーが割り振られ、世界で一つだけの武将を複数のゲームで活躍させることが可能だという。

江中氏は、これらのNFT武将により、スマートフォンゲームを超えてキャラクターが活躍する新たな時代が到来する語り、キャラクターは単なるゲーム内の存在ではなく、プレイヤーの所有物として、さまざまなゲームやコンテンツを越えて価値を持ち続けるものとなり、新しいゲーム文化を創り出したいとして講演が終えられた。


誰でもスキマ時間にポチポチ遊べる『ちゃんごくし!結魂しよう』

最後に、オカキチのチーフクリエイティブオフィサー、濱村氏からは、第一弾タイトル『ちゃんごくし!結魂(けっこん)しよう』の紹介が行われた。本作は、忙しい日常の隙間時間にも楽しめる手軽さを目指して設計されており、オートバトル機能と武将及び武器の育成システムが特徴としている。

濱村氏によると、プレイヤーはオートバトルを通じて敵を倒し進行し、獲得した素材で武将や武器を強化していくというゲームサイクルを楽しんでもらいたいそうだ。特に注目すべきは、このゲーム内で育成された武器がNFT化可能であり、自分の作ったNFT武器をマーケットにて売買することができる点だ。

ゲーム内の進行に合わせてドロップする武器のランクが上がり、プレイヤーは育成の手間を省略してより高ランクの武器を市場で購入することもできる。これにより、高ランクの武器を持つプレイヤーはその価値を現金化でき、市場で新たな武器を購入する際にも利用できる仕組みが構築されているようだ。

濱村氏は、このようなシステムがプレイヤーにとって新たな遊び方を提案し、ゲームをより深く楽しむ機会として提供していきたいと話した。

さらに、3月5日から『ちゃんごくし!結魂(けっこん)しよう』の事前登録も開始されており、リリースは近日中に予定されているそうだ。事前登録を記念したキャンペーンも実施され、アマゾンギフト券が抽選で当たるキャンペーンも発表された。

オカキチではNFTの利用を軸にした新しいゲーム体験を創出し、プレイヤーにより大きな価値と楽しみを提供することを目指していくという。詳細は公式チャンネルで随時更新される予定ですので、関心のある方はぜひチェックしてみてはいかがだろうか。





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