インディーゲーム開発者の靴冠(くつかんむり)は、2024年3月1日、絵本のような雰囲気の無料RPG『メルヘンカンナ』をGoogle Playのほか、Steamでもリリースした。グラフィックと音楽、シナリオ、システムの大部分をクリエイターでもある靴冠が一人で制作し、2020年にPC専用フリーゲームとして公開したとのこと。
本作の特徴として、制作者による手書きグラフィックで、絵本の中の世界を旅しているかのような雰囲気が楽しめる。メルヘンチックな雰囲気のほか、ときおり幻想的なシーンや、廃墟を思わせるマップが登場することも魅力。可愛らしいキャラクターが繰り広げる、シュールでゆるい雰囲気の会話も魅力だ。
魔法使いが暮らす平和な世界で、主人公が家族を探しながら旅をする。旅の行き先は、南極やカラフルな果樹園、砂漠の城下町などがあり、一見、人間が住む世界によく似ているが、物語が進むにつれて謎がどんどん増えていく。そして徐々に世界の全貌が明かされていくとともに、衝撃的なシナリオ展開が待ち受ける。
このほか、戦闘システムは一風変わっており、画面上で敵の配置に合わせて攻撃の位置や形状を指定する。攻撃の種類は、「攻撃範囲が十字型のもの」「画面の奥(右)ほど威力が高いもの」「敵の位置を動かすもの」などがある。
上手く敵の位置を動かすことで、他の攻撃とコンボを決めることもできる。ゲームの後半になると、使える攻撃の種類が増え、敵サイドにも特徴的なギミックが増えてきて、戦闘が賑やかになっていく。難易度は易しめで複雑な要素はなく、パズル感覚で直感的に楽しむことができる。
▼ゲームPV