「ツイキャス」運営のモイ<5031>は、3月13日、2024年1月期(23年2月~24年1月)の連結決算を発表し、売上高64億3300万円(前の期比2.6%減)、営業利益1億4200万円(同36.7%増)、経常利益1億5600万円(同48.8%増)、最終利益1億9400万円(同263.3%増)だった。
・売上高:64億3300万円(同2.6%減)
・営業利益:1億4200万円(同36.7%増)
・経常利益:1億5600万円(同48.8%増)
・最終利益:1億9400万円(同263.3%増)
同社では、増益となった要因について、「ツイキャス」においてメンバーシップ売上が堅調に増加したことに加え、 コスト最適化等による販管費の圧縮に成功したため、と説明している。
月間平均ポイントARPPU(課金ユーザー一人当たりの平均課金額)は6562円(前期比5.9%増)と堅調に推移した。また、実質売上総利益(同社が獲得する売上高合計から、収益化した配信者に支払った報酬額と、AppleとGoogleなど決済代行業者に対して支払う手数料を差し引いた金額)については、配信者を毎月定額の会員費で応援できる「メンバーシップ」の売上が成長したこと等の影響により、17億0800万円(前期比1.7%増)となった。
一方で、国内ライブ配信サービス市場におけるグローバルプラットフォームの利用者増加による競争環境の変化の影響を受け、月間平均ポイントPU(課金ユーザー数)は当初想定を下回り、7万5000人(前期比10.2%減)となり、その結果、「ツイキャス」のポイント販売売上は59億1500万円(前期比4.7%減)となった。
販売費及び一般管理費においては、サービス提供にかかるインフラ費用は、BCP対応に伴うシステム関連費用及び通信費の増加等により6億0100万円(前期比3.5%増)、手数料費用は売上高の減少と同社サービス利用者の決済手段の変化が進んだこと等により15億0400万円(前期比6.7%減)、マーケティング費用は通期で費用対効果を慎重に検討した上で施策を実施したことにより1億5100万円(前期比29.4%減)、体制強化費用は年間を通して社外協力会社との連携強化を推進したことにより5億9500万円(前期比11.4%増)となり、結果、販売費及び一般管理費は30億6900万円(前期比4.0%減)となった。
また、今後の業績動向を踏まえ、繰延税金資産の回収可能性について慎重に検討した結果、繰延税金資産は1億0800万円(前期比74.3%増)となり、その結果、法人税等調整額を△4600万円(△は利益)計上した。
■2025年1月期の業績見通し
2025年1月期の業績は、売上高62億5100万円(前期比2.8%減)、営業利益7200万円(同49.4%減)、経常利益8500万円(同45.5%減)を見込む。最終利益については未定とした。
・売上高:62億5100万円(同2.8%減)
・営業利益:7200万円(同49.4%減)
・経常利益:8500万円(同45.5%減)
会社情報
- 会社名
- モイ株式会社
- 設立
- 2012年2月
- 代表者
- 代表取締役社長 赤松 洋介
- 決算期
- 1月
- 直近業績
- 売上高64億3300万円、営業利益1億4200万円、経常利益1億5600万円、最終利益1億9400万円(2024年1月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 5031