アトラス、2026年3月期決算は営業利益92%増の20億円と大幅増益 『ペルソナ』累計3000万本突破、30周年施策でIP展開を加速

セガサミーグループのアトラスは、本日6月30日、2026年3月期(第13期)の決算は、売上高115億3400万円(前の期比6.6%増)、営業利益20億7700万円(同92.5%増)、経常利益20億8500万円(同86.1%増)、最終利益14億8900万円(同74.2%増)だった。営業利益率は前の期10%から18.0%に上昇した。
・売上高:115億3400万円(同6.6%増)
・営業利益:20億7700万円(同92.5%増)
・経常利益:20億8500万円(同86.1%増)
・最終利益:14億8900万円(同74.2%増)
同社によると、コンシューマゲーム事業では、『RAIDOU Remastered: 超力兵団奇譚』を2025年6月に発売し、PC、PlayStation 4、PlayStation 5、Nintendo Switchシリーズ、Xbox Series X|S向けに展開。複数プラットフォームへの同時投入により、国内外でのユーザー接点拡大を図ったという。
また、『メタファー:リファンタジオ』は2025年9月に日本ゲーム大賞を受賞し、ブランド価値向上に寄与したとしている。
主力IPである『ペルソナ』シリーズでは、『ペルソナ3 リロード』の全世界累計販売本数が200万本を突破したほか、2025年10月にはNintendo Switch 2版を投入し、対応プラットフォームを拡充した。さらに、シリーズ初のモバイル・PC向けタイトル『ペルソナ5: The Phantom X』を2025年6月に日本およびグローバル市場でサービス開始している。
これらの取り組みの結果、『ペルソナ』シリーズの全世界累計販売本数は3000万本を達成。アトラスはグローバルIPとしてのプレゼンスを一層強化したと説明している。
2026年は『ペルソナ』シリーズ30周年の節目にあたり、アトラスは1月から年間を通じた記念プロジェクトを展開。記念ビジュアルの公開や関連商品の投入、イベント開催などを通じて既存ユーザーの活性化と新規ファン獲得を進めている。
ライセンス事業では、交通機関や商業施設を含む異業種とのコラボレーションを実施し、IP接点の多様化を推進。ゲームの枠を超えた展開による認知拡大とIP価値向上を目指している。
音楽ライセンス分野でも展開を強化しており、『ペルソナ5 スペシャル・ビッグバンド・コンサート』や『メタファー:リファンタジオ オーケストラコンサート』を開催したほか、中国(上海・北京)でのライブツアーや米ロサンゼルスでの公演も実施し、アジア・欧米市場でのファン基盤拡大を進めている。
事業環境について、インフレーションの進行や人件費上昇、開発期間の長期化によるゲーム開発コスト増加を課題として挙げる一方、デバイスやプラットフォームを問わず長期間にわたってコンテンツを提供できる環境が整ったことで、ゲーム事業の成長期待は継続しているとの認識を示した。
今後について、「お客様に喜んでいただけるゲームタイトルを開発し、グループ業績へのさらなる貢献を目指す」としている。
2013年のセガグループ入りから約13年。長年続いた営業権(のれん)の償却が完了し、『ペルソナ』シリーズ累計3000万本達成という節目を迎えたアトラスは、買収後の再建フェーズを終え、「新生アトラス」として新たな船出を迎えた、といえるかもしれない。
業績推移は以下のとおり。24年3月期まで赤字が続いていたが、これは営業権(のれん)の償却が続いていたためで、事業の悪化ではない。

※セガは、2013年9月、民事再生中だったインデックスより事業譲渡を受けると発表したが、実際に取得したのはセガ本体ではなく、2013年9月に新設したアトラス(取得当時はセガドリーム)だった。そして事業を取得した際、取得価額が取得した事業の純資産よりも大きかったため、営業権(のれん)が貸借対照表の資産に計上された。「のれん」は、会計上、一定期間、毎期償却し販売管理費に計上する必要があり、長きにわたる赤字の要因となった。
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会社情報
- 会社名
- 株式会社セガ
- 設立
- 1960年6月
- 代表者
- 代表取締役会長CEO 里見 治紀/代表取締役社長執行役員COO 内海 州史/代表取締役副社長執行役員Co-COO 杉野 行雄
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1916億7800万円、営業利益175億3900万円、経常利益171億9000万円、最終利益114億8800万円(2023年3月期)
会社情報
- 会社名
- セガサミーホールディングス株式会社
- 設立
- 2004年10月
- 代表者
- 代表取締役社長 グループCEO 里見 治紀
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高4875億4200万円、営業利益471億2800万円、経常利益542億500万円、最終損益57億5600万円の赤字(2026年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 6460
会社情報
- 会社名
- 株式会社アトラス
- 設立
- 2013年9月
- 代表者
- 代表取締役社長 大橋 修
