【人事】AIを活用したアニメ制作を行うKaKa Creation、取締役CCOとして元Production I.Gの飯塚直道が就任
KaKa Creationは、元Production I.Gの取締役CCO(チーフ・コンテンツ・オフィサー)として飯塚直道氏(写真右、左は竹原康友CEO)が就任したことを発表した。
KaKa Creationは、AIを活用したアニメ制作事業やコンテンツサービス開発事業を展開している。3D技術とAI技術を組み合わせた新しいアニメーション制作技術を生かしたアニメTikToker「ツインズひなひま」の企画制作・運用や、2Dアニメーションの最新の研究、筑波大学と共同研究をベースにしたAI彩色のプロジェクトを進めるなど、新たなビジネスモデルを確立するため、AIを活用したコンテンツ創りを幅広く展開している。
今回CCOに就任した飯塚氏は、Netflix作品や劇場作品に携わるプロデューサーとしての実績を持ち、AIツールのStableDiffusionを活用して制作されているアニメTikToker「ツインズひなひま」のワークフローも飯塚氏が構築したという。
技術サイドのノウハウや知見も持つ飯塚氏が取締役CCOとして加わることで、生成AI時代ならではの表現方法を確立する体制を強化し、さらなる事業拡大を進めていく、としている。
■プロフィール
・KaKa Creation 取締役CCO/プロデューサー 飯塚直道
2016年にサイバーエージェントに新卒入社。ABEMAで「にじさんじのくじじゅうじ」(協力:ANYCOLOR)「P-sports」(協力:ポケモン)などのゲーム番組プロデューサーを担当。2018年からはProduction I.Gでアニメの制作現場入りをし、制作進行を経験後、Netflixオリジナル「ULTRAMAN」FINALシーズンや劇場作品「攻殻機動隊 SAC_2045 最後の人間」のラインプロデューサーを担当。KaKa CreationではCCO(チーフ・コンテンツ・オフィサー)として、プロジェクトの企画と品質担保を請け負っている。現在もNetflixオリジナル作品のCGプロデューサーを担当中。
■CCO 飯塚氏コメント
「作画アニメの現場は、消えゆく伝統工芸品と同じ苦境に立たされています。事態が深刻に見えないのは、未だに海外マーケットが拡大し続けているからと、熱心なファン・アニメーターによって実際に名作が生まれ続けているからです。しかし蓋を開ければ、新卒のクリエイターにとって、1日に大量の動画を描いて日給1万円に満たない給与をもらうことよりも、ソーシャルゲームのイラストを1枚描いて5万円もらうことの方が魅力的に映るのは間違いなく、厳しい労働環境、アニメーターの高齢化問題、技術の海外流出等々、問題を抱えています。
私がこのKaKaCreationで実現したいと思っていることは3つです。
1.クリエイターに利益が還元される、アニメの新しいビジネスモデルをつくる。
2.時代に適した新しいアニメのフォーマットをつくる。
3.AIの力で、個人がアニメを劇的に作りやすくなる世界を実現させる。
AIは、後にも先にもアニメ制作に影響を与える史上最大のトリガーです。僕らはAIを使ってただ単にアニメを作るだけでなく、この一世一代の変革の時期に、未来を先細りさせているアニメの現状を生まれ変わらせ、大きな意味で新たな時代のアニメ作りの形を確立したいと思っています。」
会社情報
- 会社名
- 株式会社KaKa Creation
- 設立
- 2023年6月
- 代表者
- 竹原康友
- 直近業績
- 事業概要:AIを活用したアニメ制作事業 / コンテンツサービス開発事業
- 上場区分
- 未上場