【ゲーム株概況(4/2)】全面安商状のなかコムシードが年初来高値 エヌジェイHDやギークスも gumiが5日続落、『つなキャン』再開のenish反応薄

4月2日の東京株式市場は小反発。日経平均株価は、前日比35円82銭高の3万9838円91銭でこの日の取引を終えた。朝方は、前日の米国市場でのハイテク株を好感し、半導体関連を中心に物色されたが、買い一巡後は利益確定の売りに押された。その後は、前日終値付近でもみあった。

こうしたなか、ゲーム関連株はほぼ全面安商状だったが、コムシード<3739>が逆行高となり、年初来高値を更新した。子会社HashLinkのブロックチェーンゲーム『ユニスタ』内でも使えるユーティリティコイン「MUC」が世界有数の暗号資産取引所Gate.ioに上場することが引き続き市場の関心を集めているようだ。

エヌジェイホールディングス<9421>が年初来高値更新。グループ会社のウィットワンが同社初のオリジナルマーダーミステリー『Vtuber絹川ラズベリから大切なお知らせ』を制作し、2024年4月27日と28日に開催される国内最大級のアナログゲームイベント「ゲームマーケット2024春」で発売すると発表した。

また、ギークス<7060>も年初来高値を更新。G2 Studiosの全株式をTHE FIRSTに8億4400万円で売却すると発表したことが引き続き材料視されているようだ。国内IT人材事業の安定した成長が続いており、収益面では上下ともに変動要因となるゲーム事業がなくなり、リスクの低減につながるとの見方が大勢を占めているようだ。

他方、enish<3667>がさえない。スマホゲーム『ゆるキャン△ つなげるみんなのオールインワン!!』の長期メンテを終了しサービスを再開するとのアナウンスを出したものの、反応薄となっている。再始動後のランキング推移を見極めたいという向きが強いようだ。

『ファントム オブ キル』のサービス終了を発表したgumi<3903>が5日続落となったほか、イオレ<2334>が年初来安値更新。セガサミーホールディングス<6460>、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>など大手ゲームもさえない。コーエーテクモホールディングス<3635>が年初来安値を更新した。

【年初来安値更新銘柄】
・ガーラ<4777>
・カバー<5253>
・マーベラス<7844>
・エイベックス<7860>