【ゲーム株概況(4/4)】JPモルガン格上げのDeNAが大幅反発 自社株消却のソニーG高い 東映アニメやユークス新安値もリバウンド

4月4日の東京株式市場は反発。日経平均株価は、前日比321円29銭高の3万9773円14銭で取引を終えた。米国での金利上昇が一服したことを受けて主力株を中心に買われた。一時は800円近い上昇となる場面もあったが、買い一巡後は上げ幅を縮小した。原油高や中東情勢も考慮すると当面は4万円前後での動きとなり、個別株物色が中心になるのではという声が聞かれた。

こうしたなか、ゲーム関連株を見ると、ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>が3日ぶりに大幅反発。JPモルガン証券が投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウエート」に格上げし、目標株価も1300円から2000円に引き上げたと観測されている。

ソニーG<6758>がしっかり。4月3日、2023年5月17日付で発表した2500万株、2000億円を上限とする自社株買いを終了するとともに、発行済株式総数の1.0%に当たる1261万2300株を4月10日付で消却することを発表したことが材料視された。

任天堂<7974>も反発。SMBC日興証券が同社株のレーティング「2」の継続として、目標株価を6600円から7800円に引き上げたと観測されている。

コナミG<9766>やバンダイナムコHD<7832>、スクエニHD<9684>、コーエーテクモHD<3635>、セガサミーHD<6460>など大手ゲームが堅調。ただ、前日買われたカプコン<9697>は後場に入って利食い売りに押されてじり安となった。

他方、エヌジェイHD<9421>が年初来高値を更新した一方、ユークス<4334>やガーラ<4777>、東映アニメ<4816>、東京通信G<7359>、マーベラス<7844>>などが年初来安値を更新した。東映アニメやユークスなど一部は自律反発狙いの買いが入ったようだ。