【ゲーム株概況(5/28)】東京通信G大幅続伸も後場上げ幅縮小 イオレやネクソンに見直し買い スクエニやマーベラス、アカツキが年初来安値を更新

5月28日付の東京株式市場は小反落。日経平均株価は、前日比44円65銭安の3万8855円37銭でこの日の取引を終えた。前日の米国市場が休場だったこともあり、手がかり材料に乏しく、様子見ムードが続いた。一部半導体関連が軟調だったという。

こうしたなか、ゲーム関連株を見ると、手掛かり難のなかさえない銘柄が目立ったが、イオレ<2334>が続伸。この日、24年3月期決算説明会質疑応答をIRサイトに掲載した。直近年初来安値を更新したばかりだが、見直し買いの契機になったようだ。

東京通信グループ<7359>が続伸。一時637円まで買われたが、後場に入って利食い売りに押された。秋元康氏総合プロデュースのアイドル創造プロジェクト「IDOL3.0 PROJECT」と暗号資産「NIDT」の今後の展開が明らかになったことが引き続き材料視された。

UUUM<3990>が反発。5月20日、持分法適用会社VOISINGの保有株式を5月30日付で譲渡すると発表したが、今後の業績改善への期待が底流にあるという。これに伴い、24年9月期決算で、特別利益5億1000万円を計上するが、別途計上した特別損失4億6000万円とほぼ相殺されるとのこと。

また、ネクソン<3659>も反発。5月21日に中国本土で『アラド戦記モバイル』をリリースしたあと、利益確定の売りに押されていたが、押し目買いが入ったようだ。同タイトルはリリース後もApp Storeセールスランキングで首位をキープするなど好調を維持している。

半面、前日買われたサンリオ<8136>やタカラトミー<7867>、コロプラ<3668>が利食い売りに押されたほか、GENDA<9166>も安い。

このほか、コーエーテクモホールディングス<3635>やKLab<3656>、カヤック<3904>、アカツキ<3932>、マーベラス<7844>、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>などが年初来安値を更新した。