【ゲーム株概況(5/30)】東京通信とColy大幅反発 手掛かり難で直近大きく動いた軽量株に短期資金 格上げのカプコン高く、ABC売却のDLEが安い

5月30日の東京株式市場は反落。日経平均株価は、前日比44円65銭安の3万8855円37銭でこの日の取引を終えた。東京エレクトロンやアドバンテストなどハイテク株の一角が売られたが、前日の米国株式市場が休場だったこともあって手がかり材料に不足し、様子見ムードが強かった。

こうしたなか、ゲーム関連株を見ると、東京通信グループ<7359>が反発。ここ2日の下げ幅を取り戻す動きとなった。

この日、子会社TTがNintendo Switch『よしもと芸人2択でどっち!?』を6月6日より配信することや子会社パルマが運営するヘルスケアアプリ「OWN.app」で「ネイチャーメイド」と提携すると発表した。

coly<4175>も反発。押し目買いが入ったようだ。手掛かり材料難のなか、直近で大きく動いた、値動きの軽い銘柄に短期資金が向かっている可能性がある。

カプコン<9697>が続伸。SBI証券が同社の投資判断を「中立」から「買い」に格上げし、目標株価も3015円から3640円に引き上げたと観測されている。セガサミーホールディングス<6460>やコーエーテクモホールディングス<3635>、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>も高い。

半面、ディー・エル・イー(DLE)<3686>が続落。朝日放送グループホールディングス<9405>が保有する同社株式の一部(8500株)売却すると発表したことが嫌気されたようだ。グループとの事業連携は続けるが、今後も株式売却を継続するとしており、売り圧力が強まると懸念されたようだ。

このほか、前日急騰となったGLOE<9565>が利益確定の売りに押されたほか、ケイブ<3760>やSHIFT<3697>、サイバーステップ<3810>、IGポート<3791>も安い。