【ゲーム株概況(6/10)】アドバンテッジアドバイザーズとの提携発表のエイチームが高値更新 仏CBIと提携のコロプラは5日続伸 リストラ発表のgumiは安値更新
6月10日の東京株式市場では、日経平均は反発し、前日比354.23円高の3万9038.16円で取引を終えた。為替が1ドル=157円台と円安方向に大きく振れたことで、自動車株など輸出関連株に買いが広がった。
そうした中でゲーム関連株の動きを見てみると、下記の表に登録しているゲーム・エンタメ関連企業89銘柄のうち、上昇は58銘柄、下落は26銘柄、変わらずは5銘柄だった。
目立った値動きでは、エイチーム<3662>が3日ぶりに大幅反発し、年初来高値を更新した。エイチームは、前週末6月7日に成長戦略の加速化と実行力を高めるため、アドバンテッジアドバイザーズとの事業提携と、そのファンドを割当先とした資金調達を実施すると発表したことが市場の評価につながっているようだ。
また、フランスのCrypto Blockchain Industriesとの資本業務提携を発表したコロプラ<3668>が5日続伸し、東映アニメ<4816>やサイバーステップ<3810>なども買われた。
米投資会社のTrue Wind Capitalが、同社に対する敵対的TOB(株式公開買付け)を実施すると発表したサン電子<6736>は大引けにかけてストップ高した。
半面、前週末6月7日に発表した2024年4月期の連結決算が約59億円の最終赤字計上となったことに加え、約80名のリストラを実施し、2025年4月期の第1四半期に特別損失を計上すると発表したgumi<3903>が5日続落し、年初来安値を更新した。
グループで運営する複数のウェブサイトが利用できない事象がこの日も継続しているKADOKAWA<9468>は反落し、第1四半期決算が2ケタ超の減収減益となったユークス<4334>は反落して年初来安値を更新した。
ほか、JPモルガン証券が投資判断を「オーバーウエート」から「ニュートラル」に格下げし、目標株価も6900円から4800円に引き下げたスクウェア・エニックスHD<9684>は小幅ながら4日続落した。
会社情報
- 会社名
- 株式会社gumi
- 設立
- 2007年6月
- 代表者
- 川本 寛之
- 決算期
- 4月
- 直近業績
- 売上高120億6600万、営業損益50億4000万円の赤字、経常損益45億1400万円の赤字、最終損益59億3400万円の赤字(2024年4月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3903
会社情報
- 会社名
- 株式会社エイチーム
- 設立
- 2000年2月
- 代表者
- 代表取締役社長 林 高生
- 決算期
- 7月
- 直近業績
- 売上高239億1700万円、営業利益5億6200万円、経常利益6億900万円、最終利益9億5300万円(2024年7月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3662
会社情報
- 会社名
- 株式会社コロプラ
- 設立
- 2008年10月
- 代表者
- 代表取締役社長 宮本 貴志
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高259億7500万円、営業損益12億800万円の赤字、経常損益9億4700万円の赤字、最終損益18億6600万円の赤字(2024年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3668
会社情報
- 会社名
- サン電子株式会社
- 設立
- 1971年4月
- 代表者
- 代表取締役社長 内海 龍輔
- 決算期
- 3月
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 6736