KADOKAWA、アニメスタジオの動画工房を買収…メディアミックスの中心となるアニメ制作ライン拡充と制作力強化

KADOKAWA<9468>は、アニメーション制作スタジオの動画工房の株式を取得し、子会社とすることに合意したことを発表した。取得株数や取得価額などは公開していない。また2024年3月期の業績に与える影響が軽微となる見通し。今回の買収を通じて、メディアミックスの中心となるアニメの制作ラインの拡充と制作力を強化し、魅力的でグローバルで通用するアニメ作品を継続的に創出していく体制構築を目指す。

動画工房は、1973年創業で、これまで豊富なアニメ制作の実績を持ち、かつ多くのヒット作を手掛けている。魅力的なキャラクター描写、そして作品自体の世界観を表現するその丁寧な作画は、世界中のアニメファンから高い評価を受けている。

『月刊少女野崎くん』や『NEW GAME!』のアニメ制作に始まり、約10年にわたるKADOKAWAとの良好な関係を築き、様々な作品を生み出してきたという。そして昨年は『【推しの子】』が歴史的な大ヒットを記録し、日本だけでなく海外でも大きな話題となった。

今後は動画工房を迎え、KADOKAWAグループおよびグループスタジオ5社(子会社のENGI、Studio KADAN、レイジングブル、ベルノックスフィルムズ、そして関連会社のキネマシトラス)との連携を図っていく。

 

■動画工房 代表取締役 石黒竜氏コメント

「設立51年目を迎え、今まで多くの制作会社の方々、専門会社の方々やメーカーの人々と作品を作ってまいりました。KADOKAWAも共に作品を制作してきた会社で、良き理解者であってくれました。動画工房が今まで以上に意欲的に作品作りを続けられる環境を整え、今後もより良い作品を世に出せるよう頑張りますので、応援いただけますようお願いいたします」

 

■KADOKAWA 執行役 Chief Anime Officer(CAO)菊池剛氏コメント

「50年以上の歴史を持ち、世界中で愛されるアニメスタジオである株式会社動画工房を、当社のグループに迎えられたことは幸甚の至りです。今後はさらに両社の連携を高めていくことで、これまで以上に魅力的で刺激的な、世界中の皆さまの心に残る作品を生み出してまいります」

 

■株式会社動画工房 概要

会社名:株式会社動画工房(英文表記 Doga Kobo inc.)
所在地:東京都練馬区豊玉北二丁目21番11号
代表者:石黒竜
設立年月日:1973年7月11日
従業員数:62名(2024年6月現在)
事業内容:アニメーションの企画・制作および販売

▼コーポレートサイト
http://www.dogakobo.com/

株式会社KADOKAWA
http://www.kadokawa.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社KADOKAWA
設立
1954年4月
代表者
代表執行役社長CEO 夏野 剛/代表執行役CHRO兼CLMO 山下 直久
決算期
3月
直近業績
売上高2581億900万円、営業利益184億5400万円、経常利益202億3600万円、最終利益113億8400万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
9468
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