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ケイブ<3760>は、7月12日、2024年5月期の連結決算を発表、2022年9月1日に連結子会社となったでらゲーの業績が通期を通して寄与したことで、売上高、営業利益、経常利益が大幅に増加した。
一方、最終利益については、前期に特別利益として負ののれん発生益26億3500万円を計上した反動に加え、特別損失として減損損失1億3100万円を計上したこともあり、大幅な減益となっている。
売上高122億7400万円(前々期比76.3%増)
営業利益18億7000万円(同667.4%増)
経常利益19億4300万円(同809.6%増)
最終利益14億4100万円(同44.1%減) -
【7月13日追記】
- グラフを追加した。
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各セグメントごとの状況は以下のとおり。
①ゲーム事業 売上高120億2600万円(前々期比82.2%増)、セグメント利益19億3800万円(同527.0%増)
2023年11月リリースの『東方幻想エクリプス』は、事前登録者数が20万人を超え、ダウンロード数も想定を大幅に上回った。メインストーリーの追加や期間限定イベントの開催、新規機能の実装など、ユーザーの満足度向上のための施策を実施した。また、同社の得意とする弾幕シューティングゲームとして、様々なプレイモードを用意し、シューティング初心者にも、熟練のユーザーにもそれぞれのプレイスタイルやレベルに応じて楽しんでもらえるよう、取り組みを進めた。リアルイベントとして、東京国際展示場(東京ビッグサイト)にて開催された「第二十一回博麗神社例大祭」に出展し、キャラクターイラストを使用したオリジナルグッズの販売や試遊スペースの提供を行い、ゲームの魅力を伝えるとともに、認知度の向上を図った。5月22日にハーフアニバーサリーを迎え、今後もユーザーの定着や継続率の向上を重視し、長期的に楽しんでもらえるコンテンツを目指していく。
『ゴシックは魔法乙女』は、9周年記念イベントや過去の自社コンテンツとのコラボイベントである「弾幕五重奏」を実施し、リアルグッズを展開するなど、ユーザーに楽しんでもらえる施策を実施した。今後、『東方幻想エクリプス』とのコラボイベントも予定されており、新規流入施策にも注力していく。
また、連結子会社でらゲーでは、主要ゲームである『モンスターストライク』や『キングダム乱 -天下統一への道-』が安定的に推移し、同社グループの業績に大きく貢献した。
②動画配信関連事業 売上高2億4700万円(同32.0%減)、セグメント損益6700万円の赤字(前々期6500万円の赤字)
連結子会社capableのライブ配信事業は、ライブ配信プラットフォームの多様化、ライバーの急速な増加などにより競争が激化した。ライバー管理業務の複雑化に伴う利益率の悪化に対応するため、効率的な運営体制を構築し、利益率の向上を図ることで、引き続き一定の利益を確保していく。YouTube事業は、主力コンテンツにおける広告収入が引き続き、堅調に推移をした。また、同社における新規事業施策の一環として店舗型事業を取得した。同社の持つSNSマーケティングのノウハウを活かし、インバウンド需要の取込を行うことで、新たな収益源の確保に努めていく。
DtoC事業は、既存在庫の販売に注力し、売上の創出に取り組んだが、今後の需要予測、競合商品の動向、季節性の影響などを総合的に検討した結果、事業から撤退し、新規事業へとリソースの移行を行った。
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■2025年5月期予想は非開示
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2025年5月期通期の連結業績予想については非開示。ゲーム事業の事業環境が短期的に激しく変化することから現時点において信頼性の高い業績予想を算出することは困難であるため、としている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社ケイブ
- 設立
- 1994年6月
- 代表者
- 代表取締役社長 秋田 英好/代表取締役CFO 伊藤 裕章
- 決算期
- 5月
- 直近業績
- 売上高122億7400万円、営業利益18億7000万円、経常利益19億4300万円、最終利益14億4100万円(2024年5月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3760