7月16日の東京株式市場は続伸。日経平均株価は、前週末比84円40銭高の4万1275円08銭でこの日の取引を終えた。前週末に大幅安となった反動による自律反発狙いの買いに加え、トランプ氏の大統領再戦を織り込む動きが広がった。買い一巡後は上げ幅を縮小しもみ合った。決算発表や金融政策を見極めたいとの動きが広がった。
こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている90銘柄のうち、上昇は40銘柄、下落は46銘柄、変わらずは4銘柄で、下落した銘柄の方が多かった。
テンダ<4198>がストップ高。7月12日に発表した2024年5月期決算が、新たに連結子会社化したリーサコンサルティング、X-VERSE PLUS、Skyartsの寄与もあり、過去最高益を更新する好決算となったことが株価の評価材料となった。
IGポート<3791>もストップ高。7月12日に発表した2024年5月期決算が「劇場版 ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」の興行収入100億円を超えるヒットなどにより、4月に発表した上方修正予想も上回っての着地となったことが市場の強い関心を集めているようだ。
なお、同時に中期計画のローリング修正を行い、最終年度となる2027年5月期に売上高144億6600万円(24年5月期実績比22.2%増)、営業利益23億2400万円(同89.7%増)を目指すと発表したことも市場からポジティブに受け止められているもようだ。
ケイブ<3760>が6日ぶりに大幅反発。前週末7月12日に発表した2024年5月期の連結決算が売上高で前々期比76.3%増、営業利益で同667.4%増と大幅な増収増益での着地となったことを素直に評価する動きとなっているようだ。ワンダープラネット<4199>やイオレ<2334>、クシム<2345>なども高い。
他方、東映アニメーション<4816>が3日ぶりに反落。モルガン・スタンレーMUFG証券が投資判断「アンダーウエート」を継続し、目標株価を2000円から1950円に引き下げたことが市場の心理に影を落としているようだ。
バンダイナムコホールディングス<7832>が反落。前週末に年初来高値を更新したこともあり、利益確定の売りに押されたようだ。東海東京証券が同社株のレーティング「ニュートラル」の継続としつつ、目標株価を2960円から3170円に引き上げたと観測されている。
このほか、GLOE<9565>やサイバーステップ<3810>、エディア<3935>、ANYCOLOR<5032>、サンリオ<8136>なども安い。