MIXI、第1四半期決算は営業益24%増の27億円と増益達成…『モンスト』シリーズからの撤退によるコスト削減で

 MIXI<2121>は、8月13日、2025年3月期 第1四半期の連結決算を発表し、売上高300億8700万円(前年同期比3.0%増)、営業利益27億8700万円(同24.2%増)、経常利益32億6300万円(同39.2%増)、最終利益22億3500万円(同69.9%増)だった。

・売上高:300億8700万円(同3.0%増)
・営業利益:27億8700万円(同24.2%増)
・経常利益:32億6300万円(同39.2%増)
・最終利益:22億3500万円(同69.9%増)

 

【8月13日17時に四半期売上高と利益グラフを追加】

 

全セグメントが増益だったとのこと。特にデジタルエンターテインメント事業で『モンスト』IPを使ったシリーズタイトルの終了によるコスト削減が大きな増益要因となったという。

① デジタルエンターテインメント事業
売上高は181億3500万円(同3.8%減)、セグメント利益は78億9000万円(同13.5%増)となった。「モンスターストライク」を主力として収益を上げている。第1四半期累計では、「モンスターストライク」は、人気IPとのコラボ開催やマーケティング等各種施策を実施したことによりMAUが増加したものの、ARPUは前年同期を割り込む月があったため、前第1四半期累計と比較して、売上高が減少している。なお、事業撤退によりコストが減少したため、セグメント利益は増加している。

② スポーツ事業
売上高は85億8300万円(同13.8%増)、セグメント損失は1億6000万円(前年同期はセグメント損失2億7700万円)となった。観戦事業、ベッティング事業への投資を行っている。観戦事業では、FC東京の物販が好調であったこと等により、売上を伸ばしている。なお、千葉ジェッツがホームアリーナとして利用する「LaLa arena TOKYO-BAY」が4月に竣工し、5月にお披露目イベントを実施した。ベッティング事業では、スポーツベッティングサービス「TIPSTAR」及びチャリ・ロトでオンライン車券販売高が伸びたことにより、前第1四半期累計と比較して、売上を順調に拡大している。

③ ライフスタイル事業
売上高は27億3600万円(同13.0%増)、セグメント損失は3億0100万円(同セグメント損失3億7400万円)となった。家族向け写真・動画共有アプリ「家族アルバム みてね」、サロンスタッフ直接予約アプリ「minimo」、SNS「mixi」を中心に各種サービスを運営している。「家族アルバム みてね」では、注力商材(みてねプレミアム、写真プリント、みてねみまもりGPS)が好調であったことから売上を順調に拡大している。一方、海外ユーザー獲得のためのプロモーション及び体制強化への投資を積極的に行っている。

④ 投資事業
売上高は6億1400万円(同73.1%増)、セグメント利益は2億8800万円(同33.0%増)となった。スタートアップやベンチャーキャピタルへの出資を行っている。第1四半期累計においては、同社グループの出資するファンドの損益を取り込んでいる。

 

■2025年3月期の業績見通し

2025年3月期の業績は、売上高1470億円(前期比0.1%増)、営業利益185億円(同3.5%減)、経常利益175億円(同11.7%増)、最終利益120億円(同69.4%増)、EPS170.67円を見込む。

・売上高:1470億円(同0.1%増)
・営業利益:185億円(同3.5%減)
・経常利益:175億円(同11.7%増)
・最終利益:120億円(同69.4%増)
・EPS:170.67円

計画に対する進捗率は、売上高20.5%、営業利益15.1%、経常利益18.6%、最終利益18.6%となっている。

・売上高:20.5%
・営業利益:15.1%
・経常利益:18.6%
・最終利益:18.6%

株式会社MIXI
https://mixi.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社MIXI
設立
1997年11月
代表者
代表取締役社長 木村 弘毅
決算期
3月
直近業績
売上高1468億6800万円、営業利益:191億7700万円、経常利益156億6900万円、最終利益70億8200万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
2121
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