【ゲーム株概況(8/13)】日経平均は3万6000円大台回復のなか買い優勢の展開 アイビス・円谷FHD・アルファポリス・enishがストップ高

8月13日の東京株式市場は続伸。日経平均株価は、前週末比1207円51銭高の3万6232円51銭と3万6000円の大台を回復してこの日の取引を終えた。為替相場が落ち着いてきたこともあり、輸出関連を中心に幅広い銘柄が買われた。東京エレクトロンやソフトバンクグループ、ファーストリテイリングなど指数寄与度の大きい値がさ株が指数を押し上げ徐々に水準を切り上げていった。

こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている92銘柄のうち、上昇は78銘柄(85%)、下落は13銘柄(14%)、変わらずは1銘柄(1%)で、上昇した銘柄のほうが多かった。好決算銘柄が素直に買われているようだ。

アイビス<9343>がストップ高。8月9日、2024年12月期連結業績予想の上方修正を行い、売上高47億9400万円(前回予想42億9900万円)、営業利益11億6400万円(同9億5300万円)としたことがサプライズと受け止められたようだ。サブスクの業績が当初計画を大きく上回ることに加え、想定以上の円安効果が見込めるため、としている。

円谷フィールズホールディングス<2767>もストップ高。8月9日に発表された第1四半期決算で「ウルトラマン」の海外MD/ライセンス収入の好調などで前年同期比24.4%増の営業増益となったことが市場からのポジティブな評価につながったもよう。

アルファポリス<9467>もストップ高。8月9日に発表した第1四半期決算が、アニメ放送した作品の原作小説・漫画の販売の伸長により、2ケタ超の増収増益での着地となったことが株価の評価材料となっているようだ。

コムシード<3739>がストップ高。前週末8月9日に発表した第1四半期決算がブロックチェーン競馬ゲーム『UNIVERSAL STALLION』の費用先行をこなし、黒字転換を達成したことが市場のポジティブな評価につながっているようだ。

enish<3667>もストップ高。8月9日に6月中間決算を発表し、営業損失5億7700万円と赤字が続いた。『De:Lithe Last Memories』の8月15日のリリースに向けて広告宣伝費が膨らんだという。アク抜けと新作への期待から買いが集まったようだ。

ネクソン<3659>が反発。岡三証券が投資判断「強気」を継続し、目標株価を3400円から5500円に引き上げたことが株価の評価材料になっているようだ。

バンダイナムコホールディングス<7832>が反発。岩井コスモ証券がレーティング「A」の継続とし、目標株価を3800円から4000円に引き上げたとの観測が出ている。」

他方、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>が3日ぶりに反落。岡三証券が投資判断「中立」を継続し、目標株価を5300円から5000円に引き下げたことが市場の心理を冷やしているようだ。先日も野村証券が目標株価を6200円から5000円に引き下げており、国内証券の弱気な見方が続く形となっている。

フリュー<6238>も反落。8月9日に発表した第1四半期決算で、営業利益が前年同期比50.7%減の6億4800万円だったことがネガティブサプライズとなった。人件費中心に販管費が圧迫したことに加え、グッズやクレーンゲーム景品の仕入費用増も影響したとのこと。

このほか、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>やドリコム<3793>、セガサミーホールディングス<6460>、グリー<3632>なども売られた。