YGG Japanは、本日(8月27日)、Sony Block Solutions Labsが8月23日に発表したWeb3の基盤となるインフラネットワークであるブロックチェーン「Soneium(ソニューム)」において、ゲームに特化したレイヤー3プロジェクト「YAIBA」の開発することを発表した。
ゲームに特化したレイヤー3としてゲーム制作者がWeb3ゲームを作るためのソリューションをワンストップで提供し、Web3ゲームのさらなる普及を目指していく。
■背景
SONYグループは、プレイステーション事業などのエンターテイメントサービスを通じて独自のエコシステムを構築し、国内外のゲームシーンにおいても欠かすことのできない存在となっている。そしてこのエコシステムは、プレイヤーやデベロッパー、そして業界全体に深く浸透し、強力な影響力を持っている。
Web3ゲームの普及を加速するため、YGG JapanはSONYグループがサービスを提供するSoneiumにおいて、このエコシステムのプレイヤーを巻き込む、ゲーム特化レイヤー3の開発を開始した。
Soneiumは広域なインフラとして展開されるが、YAIBAはゲーム領域に特化したトランザクションを担うことで、Soneiumエコシステムのスケーラビリティ向上に大きく貢献する。さらに、インフラの提供にとどまらず、ゲーム開発SDKなどWeb3ゲーム制作に必要なソリューションを提供し、世界中のゲーム制作者がスムーズにWeb3ゲーム制作へ移行できる環境を整備していく。
■プロジェクト概要
YAIBA L3は、トークンを発行するフルスペックWeb3ゲーム開発環境のみならず、ソーシャルゲームにブロックチェーンの利点を部分付与するような機能も提供する予定だ
ゲーム特化型チェーン:全領域対象のインフラチェーンであるSoneiumに対し、YAIBAはL3チェーンとしてゲームに特化した環境を構築する。Soneiumとの親和性を重視し、シームレスにアセットをやり取りできるゲーム開発者フレンドリーな構築環境を目指す
ゲームIP向けのトークン発行:ゲームIPに関連するFT(ファンジブルトークン)やNFT(ノンファンジブルトークン)を発行することで、ゲーム会社の収益向上とファンコミュニティの強化を支援する
Web3ゲーム開発者用ツール:PlayStationやSwitch、Steam、モバイル(Unity/Unreal)など、既存のプラットフォームで開発されたゲームをWeb3対応に変換するためのSDK(ソフトウェア開発キット)を提供する
トランザクションモニター:ゲームでブロックチェーンを活用する際に、トランザクション(取引)の結果をリアルタイムで同期するシステムを導入する
多言語対応のスマートコントラクト環境:Solidity以外のプログラミング言語でもスマートコントラクトを作成できるモジュールを提供する