サイバーエージェント<4751>は、9月6日、AI事業本部において、AIを活用し広告クリエイティブの審査を学習・自動化する「審査AI」の提供を開始した。これにより生成AI時代の新しい広告運用プロセスを実現し、広告主企業の業務効率化および広告効果の最大化を支援する、としている。
「審査AI」は、広告主企業が自ら指定したルール(指定ルール)に基づいて、AIによる高精度な自動審査で広告クリエイティブをスクリーニングし、その指定ルールに基づく審査結果を提示するシステム。
これにより審査業務の自動化を目指す。さらに、審査結果のフィードバックを蓄積・学習することで、企業固有の判断基準に適応していく専用のAIアシスタントとして進化するとのこと。
「審査AI」の活用により広告主企業のクリエイティブの審査工数が減り、戦略や広告パフォーマンスの改善など、より本質的な業務に注力することが可能となる、としている。
また、テキスト広告でAIに学習させたルールをバナー広告にも適用するなど、異なるクリエイティブ種別間でのルール適用ができる。現在はテキストおよび静止画バナー内テキストの審査に対応しており、今後は動画広告やランディングページへの対応など、さらなる機能拡張を予定している。
近年、インターネット広告において急速にAIの活用が進んでいる。すでにクリエイティブ制作・広告配信・効果解析といった各工程でAIが活用されており、同社でもクリエイティブの大量制作を実現し、クリエイター一人あたりの制作量が従来の約4.5倍は増加している。
今後もさらに自動化や機械学習の活用が進むことが想定される中、大量に自動生成した広告の審査を正確かつ迅速に行う体制やフローを構築することが、生成AI時代における広告運用プロセスにおいて必要不可欠となっているという。
会社情報
- 会社名
- 株式会社サイバーエージェント
- 設立
- 1998年3月
- 代表者
- 代表取締役 藤田 晋
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4751