エイチーム、2028年7月期を最終年度とする中期経営計画を策定 最終年度の売上高340億円、営業利益20億円を目指す 売上向上支援カンパニーに変革へ
エイチーム<3662>は、9月6日、2028年7月期に売上高340億円(24年7月期実績比42.2%増)、営業利益20億円(同255.9%増)、最終利益12億円(同25.9%増)、EBITDA40億円(同463.4%増)を目指す中期経営計画を発表した。売上高成長率は10%、営業利益成長率は38%となる見通し。
これまで同社グループは、インターネットを軸に多様な事業を展開する総合IT企業として、ゲームなどのエンターテインメント事業、日常生活に密着したWEBサービスなどのライフスタイルサポート事業、多様な商材を取り扱うEC事業を手掛けてきた。
一方で、ターゲットとする市場が転換期を迎え、各事業で成長が鈍化し、成長ドライバーの不在が課題となっていた。この現状に鑑みて、業績向上および企業価値向上に向けて事業構造の変革が不可欠と判断し、変革に向けた中期経営計画の策定に至った。今後は、法人向けにデジタルマーケティング力を活用した事業支援サー ビスを提供する「売上向上支援カンパニー」に生まれ変わっていく。
世の中の多くの企業は事業活動において、売上向上に関わる集客や業務効率化など、様々な課題を抱えている。同社グループの強みである 「デジタルマーケティング力」「技術力」「企画力」「ビジネス展開力」を最大限に活用し、集客やサービス運営に関するコンサルティング、業務支援ツール提供などのサービスをM&Aにより拡充を図ることで、売上向上支援カンパニーへの変革を図る。
<中期経営計画の基本方針>
①成長性の向上
メディア事業のクライアント企業とのタッチポイントおよびデジタルマーケティング力を活 かした“売上向上支援カンパニー”への変革に向け、FY2028年までにM&Aに100億円以上を投下する。
②リスク・ボラティリティの低減
法人向け事業支援サービス領域における売上高構成比の上昇に加え、経営に関する議論および意思決定を行う会議体の全面刷新により、予実および投資採算性管理を徹底し利益志向を追求する。
③株主還元の強化
総還元性向については、2025年7月期から2028年7月期において平均100%以上に引き上げる見込み。また、株主還元合計額は今後4年間(2025年7月期~2028年7月期)で、40~50億円を見込んでいる。
④ガバナンスの強化
取締役会の実効性強化を高めるべくスキルマトリクスを定義した。投資資源配分の最適化に向け、戦略投資をホールディングスが意思決定する体制およびホールディングス主体の予実・実績管理を徹底する。
会社情報
- 会社名
- 株式会社エイチーム
- 設立
- 2000年2月
- 代表者
- 代表取締役社長 林 高生
- 決算期
- 7月
- 直近業績
- 売上高239億1700万円、営業利益5億6200万円、経常利益6億900万円、最終利益9億5300万円(2024年7月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3662