【ゲームエンタメ株概況(9/17)】タカラトミーと円谷FHDが年初来高値 目標株価引上の壽屋とメガチップス高い 決算受けアピリッツとcolyが売られる

9月17日の東京株式市場は続落。日経平均株価は、前営業日比378円54銭安の3万6203円22銭でこの日の取引を終えた。週明けの米国株式市場でハイテク株が売られたほか、ドル安・円高への警戒感が強く、売り優勢となった。東京エレクトロンやアドバンテスト、ソフトバンクグループなど半導体関連を中心にハイテク株の下げが目立った。

こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている93銘柄のうち、上昇は47銘柄(51%)、下落は39銘柄(42%)、変わらずは7銘柄(8%)で、上昇した銘柄のほうが多かった。

壽屋(コトブキヤ)<7809>が反発。岡三証券が同社株のレーティング「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を2420円から2620円に引き上げたことが株価の下支えになっているようだ。

同様にメガチップス<6875>も反発。みずほ証券が同社株のレーティング「買い」の継続とし、目標株価を4850円から5800円に引き上げたことが手がかり材料視されたもよう。

テンダ<4198>が3日続伸。マイクロソフトの「SharePoint」を活用したポータルサイト構築サービスを予算や目的に合わせて3種類にプラン化した「Quick Portal SP」を販売開始したと発表したことが市場の注目を集めているようだ。

円谷フィールズホールディングス<2767>やタカラトミー<7867>が年初来高値を更新した。

他方、アピリッツ<4174>が年初来安値を更新。前週末13日、第2四半期累計の連結決算を発表し、営業利益が前年同期比94.9%減の1300万円と大幅な減益だった。Webソリューション事業で継続して発生している大型案件の納期遅延の収束に向けて注力したことが大幅減益の要因になった、と説明している。外注費が増えたほか、人員がロックされたことによる影響が出たとのこと。

coly<4175>が3日ぶりに反落。前週末9月13日に第2四半期決算を発表するともともに、1月期通期の売上高予想を過去最高の65億円と開示したものの、一方でマーケティング強化や協業案件の費用先行で赤字計上が続いていることから、前日までの株価上昇分に対する利益確定の売り物が先行する流れとなっているようだ。

このほか、ANYCOLOR<5032>やクシム<2345>、東京通信グループ<7359>なども売られた。