【TGS2024】もうすぐリリース2周年を迎える『勝利の女神:NIKKE』インタビュー　キム・ヒョンテ氏が考えるキャラデザのポイントとは

Level Infiniteがサービス中の背中で魅せるガンガールRPG『勝利の女神:NIKKE』（以下、『NIKKE』）。本作に関して、9月26日～29日に開催された東京ゲームショウ2024会場にて、ディレクターのユ・ヒョンソク氏とキャラクターデザインを担当するキム・ヒョンテ氏にお話を伺う機会をいただけた。『NIKKE』の魅力やこだわっているポイント、今後の展開について聞いてきたので、その内容をお届けしていく。


▲『NIKKE』ディレクターのユ・ヒョンソク氏（写真右）とキャラクターデザイン担当のキム・ヒョンテ氏（写真左）。

――：まずは、ご自身が担当されている業務を含め、自己紹介をお願いいたします。

ユ・ヒョンソク氏（以下、ユ氏）：『NIKKE』のディレクターを担当しております、ユ・ヒョンソクと申します。業務としては開発日程や方向性、開発へのフィードバックをしており、ゲームの全体的な方針を示す役割を担っています。

キム・ヒョンテ氏（以下、キム氏）：SHIFT UPの代表で『Stellar Blade』のディレクターを務めているキム・ヒョンテです。『NIKKE』の開発初期はプロデューサーを務めておりましたが、現在はエグゼクティブプロデューサーとして開発をサポートしています。

――：お二人が考える『NIKKE』の魅力について教えてください。

ユ氏： 魅力が多いことが魅力になっています。リリースから約2年経っているタイトルなので、ユーザーからも「キャラクターが良い」、「ビジュアルのクオリティが高い」、「シナリオが面白い」、「シューティングが楽しい」とさまざまな声が挙がっています。


▲物販ブースでは、秋葉原で展開中の「メガニケストアトウキョウ」も出張参戦していた。キャラクター人気も相まってグッズの売れ行きも大盛況だったようだ。

――：ちなみに、シナリオ面ではどういった部分がユーザーから好評なのでしょうか？

キム氏：全ての箇所からキャラクターへの愛を感じることができる部分ではないでしょうか。新たなキャラクターが登場した時、役目を果たして去っていくだけでなく、プレイヤーである指揮官と共感できるところがたくさんあります。そこで愛を感じ、時には怒りや憎悪、または悲しみを抱くなど、そういった感情を一通り味わうことができるのが魅力です。『NIKKE』には、そういったところを体験できるポイントがいろんなところに散りばめられています。


▲ブースにはファンアートもズラリ。『NIKKE』への愛を存分に感じることができる。

――：キャラクターデザインについて、こだわっているポイントを教えてください。

キム氏：私は、キャラクターは徹底的に意図通りデザインすることが重要だと考えています。意図的にデザインするというのは、そのキャラクターの役割や発する言葉、経験すること、これによって作られた性格がシナリオとリンクしてまとまることが重要だと思います。なので、小物ひとつとっても全てにナラティブがあり、設定があります。それでいてユーザーの皆様に喜んでいただけるような、生き生きとした愛らしいキャラクターを作れるようにしています。


▲一方で、『NIKKE』の魅力は“お尻”にあると語るキム氏。

――：今後予定されている見所についてはいかがでしょうか？

ユ氏：ゲーム内に関しては、現在開発中の2周年アップデートにご期待ください。1周年の際もかなり大きなボリュームで展開しましたが、今年はそれを上回る規模で準備しています。また、ゲーム外ではオフラインイベントも準備しています。特に、コンサートについてはぜひ今後の発表をご期待ください。

――：TGS2024に来場されたご感想はいかがですか？

キム氏：前回の訪問は『NIKKE』のリリースを発表した時でした。なので、皆様が『NIKKE』をプレイした状態でお会いするのは今回が初めてになります。そのため、非常にワクワクした気持ちで来たのですが、今日はずっとインタビュー取材が入っていたので実はまだあまり会場を見られていないんです（笑）。


▲なお、TGS2024会場のLevel Infinite『NIKKE』ブースではディスプレイの中にコスプレイヤーが入った「リアル10連ガチャ」を実施。周囲には人だかりができており、かなりの注目を集めていたので、ぜひこの光景をお二人にも見ていただきたい。

――：では最後に、日本の『NIKKE』ファンへ向けてメッセージをお願いします。

ユ氏：いつも『NIKKE』を愛していただき、ありがとうございます。皆様のお陰様で2周年を迎えることができそうです。この記事が公開される頃には、私の華麗なダンスが公開されていると思います（笑）。20年後も皆様と一緒に『NIKKE』の周年をお祝いできるように、その時にはさらにダンスが上達しているようにトレーニングしようと思っていますので、ぜひ今後の『NIKKE』にもご期待ください。


▲ユ氏はファンミーティングなどのオフラインイベントで度々ダンスを披露しており、ファンの間でも恒例となっている。

キム氏： TGS2024の場でまた皆様にお会いできることを嬉しく思います。私がユーザーに望むことはひとつだけで、ぜひゲームを楽しんでいただきたいです。私たちは、それが叶うようにベストを尽くしていきたいと思います。

――：本日はありがとうございました。

（取材・文 編集部：山岡広樹）

■『勝利の女神:NIKKE』

(C)PROXIMA BETA PTE. LTD. (C)SHIFT UP CORP.