モブキャストHD、EVO FUNDを割当先とする第35回新株予約権と社債で総額8.9億円を調達へ 希薄化率33%超 子会社への投資や新規IP開発に充当

モブキャストホールディングス<3664>は、この日(10月4日)、EVO FUNDを割当先とする第35回新株予約権と第1回無担保社債(私募債)を発行し、総額8億9000万円を調達する見通しだ。内訳を見ると、新株予約権の権利行使で6億8900万円、社債で2億円となる。子会社や投資先への投資を行うほか、社債の償還資金、新規IPの創出と新規事業の立ち上げなどに充当する予定だ。

新株予約権については15万個を総額49万6500円で発行し、潜在株式数は1500万株となる。割当日は10月21日の予定。当初行使価額は46.5円とするが、株価の状況に応じて下限となる24.5円まで引き下げる可能性があるという。コミット・イシューが特徴で、2025年10月21日までに割当先が新株予約権をすべて行使するとのこと。

気になるのは希薄化率で、発行済株式総数4463万8408株を分母にすると33.60%になる。かなり強烈な希薄化率だが、「約1年間にわたって段階的に行使される予定であり、かかる希薄化が一度に生じるものではありません」としている。第三者委員会が審議を行ったところ、「資金調達の必要性及び相当性が認められる」との意見が得られたという。

なお、調達した資金の詳細は、新株予約権については社債の償還資金に2億円、子会社及び投資先企業の成長資金に1億7700万円、新規IPの創出と新規事業の立ち上げに3億1200万円を充当する予定だ。また、社債については、子会社及び投資先企業の成長資金に投じる予定。

このほか、筆頭株主である藪 考樹社長は、EVO FUNDに対して10月7日付で407万株の貸株を行うこともあわせて明らかにした。藪氏は、10.3%を保有する筆頭株主から一時的に1.18%に相当する52万7000株を保有する第7位株主となる見通し。

株式会社モブキャストホールディングス
https://mobcast.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社モブキャストホールディングス
設立
2004年3月
代表者
代表取締役CEO 藪 考樹
決算期
12月
直近業績
売上高33億7100万円、営業損益4億2800万円の赤字、経常損益4億3600万円の赤字、最終損益3億8000万円の赤字(2023年12月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3664
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