KADOKAWA<9468>は、同社を含む製作委員会が著作権を有するアニメ『オーバーロードⅢ』について、その作品内に描かれているストーリー全体の克明な内容を権利者に無断で文字起こしし、関連画像と合わせた記事をサイトに掲載していた運営サイトの運営者が逮捕されたと発表した。
KADOKAWA<9468>は運営者に対して、CODA(一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構)の協力のもと、東宝<9602>とともに著作権侵害の刑事告訴をしていました。CODAによると日本で映画などのいわゆる文字起こしサイトで運営者らが逮捕されたのは今回が初めてとなる。
10月29日、宮城県警察本部と登米警察署は、権利者に無断でそれらの記事を自社が運営するサイトAに掲載していたとして東京都渋谷区在住の会社運営者の男性ら3名を著作権法違反の疑いで逮捕した。
男性らは、2023年1月~2024年2月の間、当社を含む製作委員会が著作権を有するアニメ『オーバーロードⅢ』の作品内に描かれている登場⼈物名称、セリフ・動作、情景、場⾯展開などのストーリー全体の克明な内容を権利者に無断で文字起こしし、関連画像と合わせた記事をサイトに掲載して広告収益を不当に得ていたという。
KADOKAWAのコメント
当社は、映像、出版、ゲームなどを手掛ける総合エンターテインメント企業として、さまざまな著作物に対する著作権侵害行為について、断固たる対応を取り、また著作権保護に対する啓発活動を推進しております。
本件のように適法な引用の範囲を超えて映像作品を文字で書き起こし公開することは、正規版の消費、利用に伴うクリエイターに対する適切な対価還元を阻害し、将来の作品創作環境を悪化させることにつながることから看過することはできません。今後も不正な行為を行う者から、利用者がコンテンツから享受する楽しみ、およびクリエイターをはじめとする権利者の経済的利益を守るとともに、国際的に評価の高い日本のコンテンツを創出する環境や産業としての競争力を維持・強化し、文化の普及と発展に持続的に貢献してまいります。今後とも、関係者、ユーザーの皆さまのご支援をよろしくお願いいたします。
会社情報
- 会社名
- 株式会社KADOKAWA
- 設立
- 1954年4月
- 代表者
- 代表執行役社長CEO 夏野 剛/代表執行役CHRO兼CLMO 山下 直久
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高2581億900万円、営業利益184億5400万円、経常利益202億3600万円、最終利益113億8400万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9468