【ゲームエンタメ株概況(10/30)】新作『ウィズダフネ』の想定上回る推移を材料にドリコムが3日続伸 業績予想増額のカバーは朝方から急騰

10月30日の東京株式市場では、日経平均は3日続伸し、前日比373.71円高の3万9277.39円で取引を終えた。前日の米国市場でSOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)が大幅高した流れを受け、国内市場も半導体関連などを中心に買いが先行した。

そうした中でゲーム・エンタメ関連株の動きを見てみると、下記の表に登録しているゲーム・エンタメ関連企業94銘柄のうち、上昇は94銘柄のうち、上昇は47銘柄(50%)、下落は43銘柄(46%)、変わらずは4銘柄(4%)と、強弱が拮抗した動きとなった。

中で、ドリコム<3793>が上げ幅を拡大して3日続伸した。ドリコムは、前日10月29日に第2四半期決算を発表するとともに、通期業績予想の取り下げを発表したものの、その理由の中で10月15日にリリースした新作『Wizardry Variants Daphne』が想定以上の推移となっていることも触れていたことが市場の関心を集めたようだ。

また、前日10月29日に第2四半期累計の業績予想の上方修正を発表したカバー<5253>が朝方から急騰し、一時1800円台を回復した。

ほか、決算関連では、第3四半期決算は減収、営業赤字幅拡大となったものの、第4四半期期間(10~12月)は四半期ベースで大幅増収、黒字転換を達成する見通しと発表したAiming<3911>が3日続伸し、通期業績予想の上方修正と年間配当金の増額を発表したタカラトミー<7867>は反発した。

富士急行<9010>との協業を開始し、富士急ハイランド内にアミューズメント施設「GiGO」と新VRアトラクションを来春オープンすると発表したGENDA<9166>も高い。

半面、下期偏重の業績計画ということで、第2四半期決算が大幅な減収減益での着地となったカプコン<9697>が大幅続落した。

ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>は、ポケモン、クリーチャーズと共同で開発している『Pokémon Trading Card Game Pocket』がこの日の11時にリリースとなったが、目先材料出尽くしとみた売り物に押され、一時1701円まで急落した。

そのほか、マイネット<3928>やDLE<3686>、クシム<2345>などが安い。

株式会社ドリコム
http://www.drecom.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ドリコム
設立
2001年11月
代表者
代表取締役社長 内藤 裕紀
決算期
3月
直近業績
売上高97億7900万円、営業利益9億300万円、経常利益7億9300万円、最終利益1億400万円(2024年3月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3793
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