サイバーエージェント<4751>の藤田晋社長は、この日(10月30日)配信した決算説明で、長い期間にわって投資してきた「ABEMA」について「損益改善が進んでおり、2025年9月期は収益を得ていくフェーズに入る」と明かした。メディア事業の業績は、売上高が前の期比21%増の1708億4900万円と増収を達成する一方、営業損失についても19億2700万円と前の期の115億2300万円から大きく減った。四半期ベースで黒字になった四半期も出てくるようになった。
同社では、WINTICKET(ウィンチケット)など周辺事業に加えて、「ABEMA」の広告収入が「力強く伸びている」。メディアビジネスとして利益をあげていくフェーズに入ったと宣言した。
視聴状況も引き続き良好だ。開局当初、収益化の目安であるWAU(週次アクティブユーザー数)1000万を目指す方針を掲げたが、それも2020年に達成した。現在は当初目標の3倍にあたる3000万に到達している。サッカーワールドカップの中継でWAUが突き抜けるほども伸びたが、ニュースやスポーツ、アニメ、バラエティと満遍なく伸びており、ピーク時に近い水準に近づいてきたという。
▲ABEMAの広告付き料金プラント、プレミアムの値上げを実施した。今のところ、計画通りに獲得が進んでおり、収益改善につながる要因になると見ているとのこと。
▲番組ではクオリティを一気に上げるためドラマのリリースを控えていたが、複数放送する予定。
会社情報
- 会社名
- 株式会社サイバーエージェント
- 設立
- 1998年3月
- 代表者
- 代表取締役 藤田 晋
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4751