アピリッツ<4174>は、3月17日、2026年1月期の連結決算を発表、推しカルチャー&ゲーム事業が好調に推移した一方で、Webソリューション事業での不採算案件の影響とデジタル人材育成派遣事業での大口派遣先の契約終了が影響し、各利益項目とも赤字計上となった。
■2026年1月期決算実績
売上高99億5500万円(前々期比10.5%増)
営業損益3億900万円の赤字(前々期1億8500万円の黒字)
経常損益3億1700万円の赤字(同1億8500万円の黒字)
最終損益4億6500万円の赤字(同4500万円の黒字)
■セグメントごとの状況
①Webソリューション事業 売上高35億1900万円(前々期比7.1%増)、セグメント利益は9800万円(同78.6%減)
企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)需要が継続するなか、中長期的な収益基盤の強化を目的として、事業構造の見直しを進めた。一方で、大型不採算案件への対応が事業全体の収益性や案件運営に大きな影響を及ぼした。フロントエンド先行の設計進行やスコープ管理の不足に起因する手戻りが発生し、外注費の増加および工数超過が利益を圧迫したほか、不採算案件へのリソース集中により新規案件の獲得活動が制約され、開発ラインの確保が困難となったことで、売上成長が一時的に鈍化した。
なお、不採算案件については、第4四半期連結会計期間を底として、2027年1月期の第1四半期中には収束する見通しであり、以降は新規案件獲得活動の再開と収益性の改善を図っていく。
②デジタル人材育成派遣事業 売上高18億5000万円(同22.1%増)、セグメント損益1100万円の赤字(前年同期3900万円の黒字)
大口派遣先の契約終了に伴う待機コストの発生や、中核人材の先行採用により、短期的には収益を押し下げる結果となった。しかし、採用した人材は順次稼働が進んでおり、翌連結会計年度第1四半期以降は稼働率の改善と収益性の回復を見込んでいる。
今後は、人材派遣と受託開発を融合させた柔軟な提供形態を強みとし、AIなどの最先端技術を使いこなす高度人材の輩出を通じて、同社グループ全体の事業規模拡大と強固な収益基盤の構築を目指していく。
③推しカルチャー&ゲーム事業 売上高46億6700万円(同9.1%増)、セグメント利益3億4100万円(同26.3%減)
オンラインゲーム運営は、『けものフレンズ3』および『UNI’S ON AIR(ユニゾンエアー)』が2025年9月にサービス開始6周年を迎え、各種周年イベントの実施が売上に寄与した。
また、2025年6月には『乃木坂的フラクタル』の運営体制を同社へ完全移管し、運営パイプラインの拡充と収益獲得機会の最大化を図った。
費用面においては、運営体制の効率化および外注工程の内製化を継続的に進めたことにより、外注費を中心とした運営コストの削減が着実に進捗した。
一方で、事業の分社化に伴う組織再編の影響により、従来全社費用として処理していた一部の共通費用が当セグメントへ配賦される運用となった結果、会計上のセグメント利益は前連結会計年度と比較して低減した。
■今期は黒字回復を見込む
2027年1月期通期の連結業績予想については、以下のとおりで各利益項目の黒字回復を見込んでいる。
Webソリューション事業は管理体制の高度化と高付加価値化への転換を、デジタル人材育成派遣事業は事業モデルの刷新と稼働率の早期回復を、そして推しカルチャー&ゲーム事業は運営力強化と持続的な収益基盤の構築を目指すとしている。
売上高108億4300万円(前期比8.9%増)
営業利益2億2800万円
経常利益1億7400万円
最終利益1億1400万円
会社情報
- 会社名
- 株式会社アピリッツ
- 設立
- 2000年7月
- 代表者
- 代表取締役社長 執行役員CEO 和田 順児
- 決算期
- 1月
- 直近業績
- 売上高90億800万円、営業利益1億8500万円、経常利益1億8500万円、最終利益4500万円(2025年1月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 4174




