【ゲームエンタメ株概況(10/31)】『Flyff Online』ライセンス契約でガーラS高 ポケモン新作好調のDeNA年初来高値 サイバーは押し目買いで下げ渋る

 

10月31日の東京株式市場は反落。日経平均株価は、前営業日比196円14銭安の3万9081円25銭でこの日の取引を終えた。一時445円18銭安の3万8832円21銭まで売られる場面があった。前日の米国株安の流れを引き継いだことに加え、日銀金融政策決定会合の結果発表後に円高が進んだことが嫌気された。

【主要指数】
・日経225:3万9081.25(-196.14)
・TOPIX:2695.51(-8.21)
・ドル/円:152.16(-1.24)

こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている94銘柄のうち、上昇は59銘柄(63%)、下落は29銘柄(31%)、変わらずは6銘柄(6%)で、上昇した銘柄のほうが多かった。

個別では、ガーラ<4777>がストップ高。中国のBEST KIRIN GLOBAL社と中国におけるPCオンラインゲーム『Flyff Online』のライセンス契約を締結したことを発表したことが株価の刺激材料になった。 

 

ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>が年初来高値を更新。ポケモン、クリーチャーズと共同で開発し、前日10月30日にリリースしたばかりの新作アプリ『Pokémon Trading Card Game Pocket(ポケポケ)』が国内App Storeセールスランキング(ゲームカテゴリー)で首位を獲得したことが材料視された。

 

タカラトミー<7867>が続伸し、4000円台を回復した。岩井コスモ証券が投資判断「A」を継続し、目標株価を3800円から4500円に引き上げたことが株価の下支えになっているようだ。

カバー<5253>が3日続伸。モルガン・スタンレーNUFG証券が投資判断を新規「Overweight」としてカバレッジを開始したことが新たな株価材料として意識されているようだ。

IGポート<3791>が大幅反発。東海東京証券が同社の投資判断「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を2250円から2500円に引き上げたことが株価の評価材料になっているようだ。

このほか、東映アニメーション<4816>や松竹<9601>が年初来高値を更新した。サイバーステップ<3810>やモブキャストホールディングス<3664>、KLab<3656>、gumi<3903>も高い。

他方、サイバーエージェント<4751>が4日ぶりに反落。前日10月30日に発表した2024年9月期決算は2ケタ超の増収増益での着地となったものの、続く2025年9月期の連結業績予想が売上高で前期比2.1%増、営業利益で同0.4%増とやや保守的なものとなっていることが市場から嫌気されたが、下値では押し目買いが入って下げ渋った。

 

カプコン<9697>が3日続落。岩井コスモ証券が同社株のレーティング「A」の継続とし、目標株価を3700円から3850円に引き上げたとの観測が出ている。HEROZ<4382>、セルシス<3663>もさえない。