東京都競馬<9672>は、10月31日、2024年12月期 第3四半期累計の連結決算を発表し、売上高302億1600万円(前年同期比8.1%増)、営業利益108億5500万円(同3.6%増)、経常利益108億3600万円(同3.3%増)、最終利益75億9400万円(同19.0%増)だった。
・売上高:302億1600万円(同8.1%増)
・営業利益:108億5500万円(同3.6%増)
・経常利益:108億3600万円(同3.3%増)
・最終利益:75億9400万円(同19.0%増)
同社では、インターネット投票サービスSPAT4(南関東4競馬場在宅投票システム)を中心とした公営競技事業の売上が引き続き堅調に推移した、としている。また、東京サマーランドの新プールや千葉県習志野市の新倉庫、大井競馬場前ショッピングモール「ウィラ大井2号館」といった新規施設の稼働開始が続き、各セグメントの増収につながったという。
[公営競技事業]
売上高は207億7500万円(同4.9%増)、セグメント利益はSPAT4関連費用の増加により81億7600万円(同0.3%減)となった。
大井競馬では70日開催した。この間、大井競馬場の馬場排水機能強化工事を引き続き進めたほか、小林牧場の馬場改修工事を行う等、施設の整備・機能強化に取り組んだ。
SPAT4では、全国の地方競馬を延べ983日、1万1399レース発売した。この間、全国の地方競馬場においてPRイベント等を行い、SPAT4及びSPAT4プレミアムポイント会員数は順調に増加した。また、SPAT4公式アプリにおいて、新機能の追加を目的としたアップデートを定期的に実施する等、ユーザーの利便性向上に努めた。
伊勢崎オートレースでは94日開催され、他場の場外発売は延べ228日実施した。また、伊勢崎オートレース場内において地方競馬を発売する「オフト伊勢崎」及び中央競馬を発売する「J-PLACE伊勢崎」についても、売上は堅調に推移した。
[遊園地事業]
売上高は35億3600万円(同19.5%増)、セグメント利益は7億9500万円(同21.3%増)となった。
東京サマーランドでは、6月29日にオープンした新プール「MONSTER STREAM(モンスターストリーム)」が活況を呈した。また、5年振りのTVCM放映やSNSの運用強化など積極的な広告宣伝に加え、人気動画クリエイターとのコラボ企画が盛況だったこと、併せて天候もプラスに作用し、入場者数及び売上高は前期を大幅に上回った。東京サマーランド及び各施設の入場人員は84万人(同11.9%増)となった。
[倉庫賃貸事業]
売上高は43億0100万円(同9.5%増)、セグメント利益は27億7800万円(同13.3%増)となった。
倉庫賃貸事業では、勝島地区のマルチテナント型倉庫において契約満了等に伴うテナント数の減少が一部発生したが、引き続き高い稼働率を維持するとともに、本年3月に竣工した新倉庫「習志野茜浜2号倉庫」の稼働開始により、売上は順調に推移した。この他、平和島地区倉庫の外壁塗装替工事や勝島第3地区倉庫の屋上防水工事に着手する等、引き続き施設の維持管理に努めている。
[サービス事業]
売上高は16億8600万円(同0.2%増)となり、セグメント利益は「ウィラ大井2号館」のオープンに伴う諸費用が発生したこと等により1億3500万円(同19.4%減)となった。
サービス事業では、本年3月に竣工した大井競馬場前ショッピングモール「ウィラ大井2号館」の稼働開始が売上に寄与した。また、毎年恒例となった「ウィラ大井サマーフェスタ」を7月に開催し、品川区名産品物産展やテナントとの協力イベント、抽選会のほか、様々なワークショップが好評を博した。タックの空調設備関連工事でも、引き続き安定的な工事の受注・施工に努めた。
■2024年12月期の業績見通し
2024年12月期の業績は、売上高400億4700万円(前期比6.7%増)、営業利益123億4900万円(同7.6%減)、経常利益123億4100万円(同7.8%減)、最終利益86億7400万円(同2.6%増)、EPS316.46円を見込む。
・売上高:400億4700万円(同6.7%増)
・営業利益:123億4900万円(同7.6%減)
・経常利益:123億4100万円(同7.8%減)
・最終利益:86億7400万円(同2.6%増)
・EPS:316.46円
計画に対する進捗率は、売上高75.5%、営業利益87.9%、経常利益87.8%、最終利益87.5%となっている。
・売上高:75.5%
・営業利益:87.9%
・経常利益:87.8%
・最終利益:87.5%
