バンダイナムコHD、2Q(4~9月)決算は売上高21%増、営業益73%増 全ての事業が前年同期比で増収増益に 『学マス』や『ELDEN RING』の大型DLCが貢献

  • バンダイナムコホールディングス<7832>は、11月6日、2025年3月期の第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表、デジタル事業およびトイホビー事業の業績が利益率の高い商品・サービスのヒットなどにより大きく伸長したほか、IPプロデュース事業とアミューズメント事業も好調に推移し、全ての事業が前年同期比で増収増益となった

    売上高6113億9100万円(前年同期比21.8%増)
    営業利益1136億7000万円(同73.6%増)
    経常利益1155億5300万円(同56.3%増)
    最終利益807億2700万円(同54.7%増)

    主なセグメントごとの状況は以下のとおり。

    ①デジタル事業 売上高2285億5000万円(前年同期比31.1%増)、セグメント利益447億300万円(同188.1%増)
    ネットワークコンテンツにおいて、「DRAGON BALL」シリーズや「ONE PIECE」などの主力アプリタイトルがユーザーに向けた継続的な施策により国内外で引き続き安定的に推移したほか、新作アプリタイトル『学園アイドルマスター』が好調なスタートを切った。

    家庭用ゲームにおいては、『ELDEN RING』の大型ダウンロードコンテンツ「ELDEN RING SHADOW OF THE ERDTREE」がワールドワイドでヒットしたほか、同タイトルのリピート販売が好調に推移した。

    デジタル事業においては、次期中期計画に向けて、バランスの取れた最適なタイトルポートフォリオの構築、開発体制の強化を行うとともに、クオリティを重視したファンの期待に応えるタイトル開発を目指していく。

    ②トイホビー事業 売上高2916億3300万円(同16.7%増)、セグメント利益597億4300万円(同30.6%増)
    映像配信の普及などによってグローバル市場における日本IPの人気が拡大していることを受け、国内外で展開カテゴリーの拡大、リアルイベントや店舗によるタッチポイントの拡大、生産体制の強化などをはかったことにより、引き続き好調に推移した。具体的には、「ガンダムシリーズ」のプラモデルやコレクターズフィギュアなどのハイターゲット(大人)層向けの商品が、販売・マーケティングや商品ラインアップの強化により好調に推移した。

    また、「ONE PIECE」や「DRAGON BALL」シリーズのトレーディングカードゲームなどのカード商材、カプセルトイ、菓子・食品等が商品ラインナップやターゲット層、展開地域の拡大に加え、顧客とのタッチポイントの強化などにより業績に貢献した。

    トイホビー事業においては、引き続きグローバル展開の拡大と拡大を支える生産体制や販売網等の強化を推進する。

    ③IPプロデュース事業 売上高412億8900万円(同23.9%増)、セグメント利益67億1100万円(同185.9%増)
    ガンダムシリーズ劇場公開作品の中で歴代No.1となった「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」の国内興行収入を第2四半期期間に計上した。また、新作劇場作品を公開した「ブルーロック」をはじめ、「ラブライブ!シリーズ」「転生したらスライムだった件」などのグローバル展開や映像配信、ライセンスビジネスが好調に推移した。

    さらに、リアルなエンターテインメント需要の高まりに伴い、ライブイベントや関連グッズの販売などが好調に推移しました。

    IPプロデュース事業では、今後も映像や音楽を通じ、IP軸戦略の核となる良質なIPの創出を強化する。

    ④アミューズメント事業 売上高716億4000万円(同20.9%増)、セグメント利益72億9200万円(同4.5%増)
    国内アミューズメント施設の既存店売上高が前年同期比で108.8%となった。また、「バンダイナムコ Cross Store」や「ガシャポンのデパート」のようなグループの商品・サービスと連携したバンダイナムコならではの施設やアクティビティ施設が好調に推移した。

    業務用ゲームにおいては、新製品「湾岸ミッドナイト マキシマムチューン 6RR PLUS」の販売などが好調に推移した。

    アミューズメント事業においては、グループの商品・サービスとファンとのタッチポイントの役割をさらに強化するとともに、燃料価格の上昇などの外部環境の変化も踏まえ、引き続き効率化に取り組んでいく。

  • ■通期業績予想は上方修正を発表済み

  • 2025年3月期通期の業績予想については、10月23日に上方修正を発表しており、以下のとおり。

    なお、通期業績予想は売上高、各利益項目ともに過去最高業績を更新する予想となっている。

    売上高1兆800億円→1兆1500億円(増減率6.5%増、前期比9.5%増)
    営業利益1150億円→1600億円(同39.1%増、同76.4%増)
    経常利益1190億円→1630億円(同37.0%増、同56.5%増)
    最終利益810億円→1100億円(同35.8%増、同8.4%増)

株式会社バンダイナムコホールディングス
http://www.bandainamco.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社バンダイナムコホールディングス
設立
2005年9月
代表者
代表取締役社長 川口 勝
決算期
3月
直近業績
売上高1兆502億1000万円、営業利益906億8200万円、経常利益1041億6400万円、最終利益1014億9300万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7832
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