ネクソン<3659>は、第3四半期(24年7~9月)の決算発表において、『メイプルストーリー』の日本と北米及び欧州、その他の地域における売上収益が過去最高を更新したことを明らかにした。日本ではプレイヤー基盤が活性化し、MAUと課金ユーザー数が前年同期比で2桁成長を実現した。北米と欧州でも23%の成長を達成した。日本国内でサービスを開始してから21年目を迎える老舗タイトルはいまなお成長を続けているのは驚きだ。
同社前社長のオーウェン・マホニー氏は在任中、インタビューや決算説明会の場などで「ライブゲーム」はその開発・運用次第で持続的な成長は可能であり、ゲームの「寿命」や「ライフサイクル」を質問する市場関係者に疑問を呈していたが、同社の『メイプルストーリー』はライブゲーム開発・運用による成長のお手本のような事例と言えるだろう。
好調の要因として、同社は「ハイパーローカライゼーション戦略」の実施が奏功した、と説明している。「ハイパーローカライゼーション戦略」とは、世界共通の画一化するのではなく、各地域のプレイヤー嗜好に合わせたコンテンツ開発とプロモーションを重視する考え方となる。
同社は、ロサンゼルスに『メイプルストーリー』のグローバル開発チームを設立したが、それはこの戦略の一環だという。こうした取り組みはすでに良い結果を出し始めたばかりとのことで、今後、少なくとも第4四半期でも前年同期比でさらなる成長を見込んでいるとのこと。
会社情報
- 会社名
- 株式会社ネクソン
- 設立
- 2002年12月
- 代表者
- 代表取締役社長 イ・ジョンホン(李 政憲)/代表取締役CFO 植村 士朗
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上収益4233億5600万円、営業利益1347億4500万円、最終利益706億0900万円(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3659