カヤック、アニメスタジオのアスラフィルムとラゾを買収…デジタルコンテンツからアニメ制作まで幅広いエンタメのソリューションが提供可能に

カヤック<3904>は、この日(11月14日)、アニメスタジオのアスラフィルムとラゾの全株式を取得し、子会社化すると発表した。いずれも望月 重孝社長から11月22日付で取得するもので、株式の取得価額価額はいずれも非公開。ただ、カヤックの成長にコミットするため、対価の一部をカヤック株式で受け取るという。

アスラフィルムは、東京・杉並で2013年に創業し、デジタルアニメの撮影(線撮・本撮)、アニメの企画・制作などを展開している。国内4つの拠点での運営に加え、海外3カ国(中国・無錫、トルコ・イスタンブール、アルゼンチン・ブエノスアイレス)に業務提携先を有し、線撮分野では高い市場シェアを誇っている。アニメの企画制作としては、大人気ゲーム、原神の4周年祭「HoyoFair」で、オープンワールド RPG「原神」のショートアニメの一編『グゥオパァー』を手掛け、中国本土及び日本で自社配信をしている。

ラゾは、日本のアニメ業界と世界のクリエイターの架け橋となることを目的として2023年より事業を開始した。日本国内のアニメーターに加え、北米、南米、欧州、アジアからアニメーターを採用し、日式アニメのクオリティを厳密に管理することで、クライアントに付加価値を提供している。

両社の子会社化により、広告やゲームなどのデジタルコンテンツからアニメ制作まで、幅広いエンタメ領域のソリューションが提供可能となる。カヤックアキバスタジオのIPプロデュース事業部やデジタルアニメ事業部とのシナジー効果に加え、アニメの制作現場における業務効率の改善、IPビジネスを含むアニメ制作の上流まで事業領域を拡大し、グループ全体としての競争力強化と企業価値向上を目指す、としている。

 

【アスラフィルム】

【ラゾ】

 

株式会社カヤック
http://www.kayac.com/

会社情報

会社名
株式会社カヤック
設立
2005年1月
代表者
代表取締役CEO 柳澤 大輔/代表取締役CTO 貝畑 政徳/代表取締役CBO 久場 智喜
決算期
12月
直近業績
売上高174億6700万円、営業利益10億2100万円、経常利益10億3800万円、最終利益5億1100万円(2023年12月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3904
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