ブシロードは11月17日(日)に、「中野区新庁舎グランプリ」を開催した。
■今年5月に完成した新庁舎で対戦会を実施
本イベントは、中野区新庁舎の完成を記念して行われた『カードファイト!! ヴァンガード』の対戦イベント。
メインイベントの応募制大会「シングルファイト」に加えて、さまざまなステージイベントや対戦イベントが行われた。
会場となった中野区新庁舎1Fのイベントスペ―スは良い意味で役所感の少ないカジュアルな雰囲気になっており、既に何度もコラボイベントを開催している。
ブシロードは中野区に本社を構えるゆかりのある企業の1つで、これまでも中野区のふるさと納税の返礼品としてブースターパックを用意するなど、企業と行政が手を取ってさまざまな企画を実施している。アニメなどサブカルチャー関連イベントも頻繁に開催されており、本イベントもその一環である。
ステージイベントにはゲストとして、伊勢木マサノリ役の森嶋秀太さんと、清蔵タイゾウ役の真野拓実さんが登壇。カードを通して参加者と交流をしたり、中野区ならではの催しに参加するなどで会場を盛り上げた。
開会式は森嶋秀太さんと真野拓実さんがMCを務め、朝10時という早い時間から会場には多くの人が詰めかけており活気に溢れていた。メインイベントの「シングルファイト」はお馴染みの「スタンドアップ、ヴァンガード!」」の掛け声で始まる。
会場内は大会スペースの他にも、プロモーションエネルギーカードがもらえる「3戦ファイト」、中野区に因んだサイドイベントの輪投げなど、本戦参加者以外にも楽しめる催しが行われていた。メインイベントには不参加でもサイドイベントやステージイベントを目当てに来場している方も多い印象だ。
会場内はガラス張りで、イベント参加者以外の人の往来も多く見られる。普段であればこういったイベントはプレイヤー以外の人が目にすることがないが、今回は中野区新庁舎での実施という影響から、通りすがりの人が足を止めてイベントを覗いていく姿も見られた。
中野区新庁舎の1Fにはコンビニと併設カフェ、屋外には広場も用意されており、非常に過ごしやすい空間となっている。参加者もカフェで休憩しては、再びカードファイトを楽しみに戻るといった形で、参加者としても居心地の良い空間と言えるだろう。
ステージイベントでは、森嶋秀太さんと真野拓実さんが中野区をテーマにした10問のクイズに挑戦。企画向けの簡単な問題かと思いきや、ふるさと納税の返礼品条件や歴史物に関する問題などかなり高難易度の問題が出題された。
ゲストの2人はおたすけカードとして会場内の人に意見を聞くなど奮闘。見ているだけで中野区について詳しくなれる催しだった。
その後もイベントは続き、ゲストと参加者の対戦イベントも行われた。参加権利はじゃんけんで決まり、勝ち抜いた2名が森嶋秀太さんと真野拓実さんと対戦できる。
森嶋秀太さんと真野拓実さんはこの対戦会のために準備してきたとのこと。森嶋さんは「彷徨の獄竜」の復活を活用したゾルガデッキのフルパワーを披露し、真野さんはでんぢゃらすじーさんを中心にしたインパクト重視のデッキで奮闘。どちらも見どころのあるステージ対戦会に相応しい試合を見せてくれた。
並行して進められていたメインイベントも優勝者が決まり、表彰式が行われてステージは終了。会場は最後まで多くの参加者でにぎわっており、プレイヤーたちの熱気を感じられるイベントだった。
加えて、今回は一般の方がイベントの見学をしていたこともあり、改めて『カードファイト!! ヴァンガード』を周知するきっかけのイベントになったのではないだろうか。
■中野区の担当者が語るコンテンツコラボの狙いとは?
昨今は各地でカードゲームイベントが行われているが区役所で行われるイベントはやはり特殊と言える。一体この催しは中野区としてはどういった狙いがあるのかを、中野区区民文化振興・多文化共生推進課長の冨士縄篤氏にお話を伺った。
――今回のイベントの開催経緯をお聞かせください
毎年アニメイベントを中野区、杉並区、豊島区の3区合同で行っています。これまではイベントはセントラルパークの地下の会議室で実施していたのですが集客的にも限られてくる部分があり、今年は中野区役所新庁舎のイベントスペースなどで実施しました。このスペースなどがある区役所の1階は良い意味で区役所らしくない空間になっており、ここでイベントを実施することになりました。
「ヴァンガード」はふるさと納税の返礼品となっていることやブシロードの社長と区長の対談など関わりも多く、今回はアニメイベントの1つとして対戦イベントを実施致しました。
――1Fのスペースはどういった用途で用いられるのでしょうか。
基本的には区民の方の活動スペースとして利用してもらう空間です。同時に、ブシロードさんに限らず中野区にゆかりのあるいろいろな企業や団体を協力して、区民の方はもちろんそれ以外の方にも足を運んで何かしらの体験をしていただけるような空間として運用しています。
――こういったエンタメコンテンツや企業・団体とコラボしてみて、手応えや反響はいかがでしょうか。
アニメイベント自体は16日・17日で2日間開催していますが、去年までの別の場所で実施していた際と比べると、参加された方の感動のようなものは伝わってきます。今日の『ヴァンガード』のイベントも熱気に溢れており、非常に開催して良かったと思っています。参加者以外に通りかかった人にも、イベントの模様を見ていただいてサブカルチャーの魅力を感じていただくきっかけになるのではないかと思っています。
――施設のつくりがガラス張りで人の往来も人目も多くなる形ですよね。
その形はまさに施設の構造の狙いでして、通りすがりの方も何が行われているのか見られるような形で「何をやっているのだろう?」と立ち寄ってくれる人もいます。
――今後の新庁舎のスペースを使った試みや企業・団体とのコラボについて、今後の展望をお聞かせください。
中野区にはアニメや漫画などサブカルチャーを集積しており、それらを活かしたシティプロモーションも実施していきたいと思っています。中野区内にある企業さまの商品やサービスのアピールを通して、区民の方が区に対する愛着を持ってもらえるように務めていきたいと思っています。
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会社情報
- 会社名
- 株式会社ブシロード
- 設立
- 2007年5月
- 代表者
- 代表取締役社長 木谷 高明
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高462億6200万円、営業利益8億8200万円、経常利益18億9800万円、最終利益8億400万円(2024年6月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 7803