0x Consulting Group は、Cabinetと資本業務提携を締結したことを明らかにした。提携を通じて、web3プロジェクトが直面するあらゆる課題に対する「ワンストップ・ソリューション」を提供する。新規参入企業、既存プロジェクト運営企業のいずれに対しても、それぞれのニーズに応じた包括的なサポートを提供し、web3業界全体の成長を促進する、としている。
■資本業務提携の背景
web3市場は急速に拡大しており、ブロックチェーン技術の普及とトークンエコノミクスの導入が進んでいる。同社は、ブロックチェーン技術によるトークンエコノミクスを世界中に普及させ、社会の経済格差を解消し、誰もが挑戦できる社会の実現を目指している。
一方、Cabinet社はRPCノードの提供やバリデータノード運用の代行など、ブロックチェーンエコシステムへの貢献を通じて、分散型デジタル経済の発展に寄与している。
両社は、それぞれの強みを活かし、web3エコシステムの信頼性と安全性を高めるとともに、web3ビジネスを展開する事業者により強固なソリューションを提供することで、業界全体の発展に寄与できると判断し、今回の提携に至った。
■資本業務提携の意義
web3事業では、技術基盤の構築と事業設計が切り離せない要素でありながら、それぞれが高度な専門性を要求されるため、多くの企業が課題を抱えている。本提携により、以下のポイントを実現することで、より包括的なweb3事業推進が可能になる。
1.上流から下流まで一気通貫のサポート体制
両社の提携により、web3ビジネスモデル立案から開発要求定義・要件定義、ノード運用、トークン発行やエコシステム運用までを幅広くカバーすることができ、web3事業者は複数のサービスプロバイダーにコミュニケーションを分散させることなく、スムーズに事業を進められる。
2.グローバル市場と国内市場の接続に対応
Cabinet社は、日本発のチェーンなど地域特化型チェーンに迅速に対応するほか、独自L2チェーンの構築支援、ノードセールのサポートも提供している。また同社は、グローバルプロジェクトの日本市場進出や、日本企業のグローバル展開を支援している。両者の提携により、グローバル市場と国内市場の、技術的な課題解決も含めたシームレスな接続を可能にする。
3.セキュリティを重視したプロジェクト運営
Cabinet社はノード運用だけでなく、MPC技術や顔認証技術を活用した法人向けデジタル資産管理ソリューションを提供し、資産管理やデータセキュリティにおいても最先端の技術を採用している。同社はこれらのセキュリティ基盤を活用し、プロジェクト全体の信頼性向上を支援する。
4.ノード運用のリスク軽減
Cabinet社のノードオペレーションサービスを導入することで、コスト削減だけでなく、障害時のリカバリー時間短縮やリスク分散を実現。ノードの安定性確保により、事業の基盤を強化する。
