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アピリッツ<4174>は、Kaizen Platform<4170>およびそのグループ会社ディーゼロとの協業により、Webサイトに投稿された口コミデータへの生成AIを活用した「自動検閲機能」を開発し、実証実験を実施したことを発表した。
口コミデータには、不適切な内容や誤った情報が含まれる可能性があるため、利用者の便宜性・信頼性を損なわないよう、規制・監視に努める必要がある。従来、この検閲作業は人間が目視で行っており、運営コストの負荷が大きな課題となっていた。
そこで、今回、生成AIを活用した「自動検閲機能」を開発し、検閲作業自動化の実証実験を実施した。結果として、415件の口コミデータのうち約75%にあたる312件が自動検閲結果として運用基準を満たし、定常的な運営コストの削減が実現した。
この実証実験は、アピリッツが提供する口コミ・レビュー投稿ASP「VoiceLog」を導入した共通クライアントを対象に行われた。
■「文書検閲作業」の自動化に向けて
「自動検閲機能」の開発および実証実験の目的は、口コミコンテンツの掲載コメントの品質向上を目指し、手動で行っていた検閲業務の負荷を軽減することだった。これにより、クライアントのサイト運営負荷の軽減を図った。結果として、集められた415件の口コミデータのうち、生成AIを活用した自動検閲で約75%の削減効果を達成し、手動検閲の数を103件まで減らすことに成功した。さらに、今回の自動検閲対象となった口コミデータの90%以上で、人間と生成AIの公開判定結果の一致が確認され、検閲精度の高さが実証された。掲載コメントの品質向上のために、口コミデータの検閲作業を定期的に行う必要があり、運営コストの最適化が課題だったが、今回の生成AIの活用により、運営コストの削減につながる結果が得られた。
同社は、今後も生成AIを活用し、文書を自動的に検閲することで、サイト運営コストの削減が可能な仕組みの研究・提供を続けていくとしている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社アピリッツ
- 設立
- 2000年7月
- 代表者
- 代表取締役社長 執行役員CEO 和田 順児
- 決算期
- 1月
- 直近業績
- 売上高84億2700万円、営業利益5億9900万円、経常利益5億9600万円、最終利益3億8600万円(2024年1月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 4174