HEROZ、第2四半期(5~10月)結決算は売上高21%増、営業益64%減に BtoC事業が成長も新規SaaSへの投資強化で費用先行

  • HEROZ<4382>は、12月13日、2025年4月期の第2四半期累計(5~10月)の連結決算を発表、BtoC事業の成長に加え、2024年3月にグループ化したティファナ・ドットコムが貢献し、大幅な増収を達成した。

    一方、利益面については、「HEROZ ASK」「JOINT」など新規SaaSへの各種投資を強化しており、1億5200万円の先行投資を実施したこともあり、大幅な営業・経常減益となった。

    売上高28億2600万円(前年同期比21.0%増)
    営業利益8800万円(同64.8%減)
    経常利益4900万円(同76.8%減)
    最終損益1億1800万円の赤字(前年同期3000万円の赤字)

    ①AI/DX事業
    将棋への注目度向上や日本将棋連盟と連携した企画の実施、稼働案件数・引き合いの増加や大型案件の獲得等により、収益が拡大した。BtoC領域については、もともと市場において有している圧倒的なネットワーク外部性に加え、将棋への注目度向上が続いたこともあり、「将棋ウォーズ」「棋神アナリティクス」「棋神ラーニング」ともに安定した収益を上げ
    た。

    また、BtoB領域についても、LLMを含むAIやITに関する投資拡大・注目度向上を受け、案件数・引き合いの増加や大型案件の獲得などもあり、収益が拡大した。新規グループ会社であるVOIQ社のインサイドセールス領域での貢献や、展示会での出展増加などもあり、同社における中間連結会計期間後半の商談件数は大幅に増加しているほか、中間連結会計期間の後半にかけて稼働案件数も増加しており、下期以降も更なる成長を見込んでいる。

    ②AI Security事業
    2024年7月にクラウドからオフィス環境まで対応した、中堅・中小企業の規模に合ったゼロトラストセキュリティサービスとして、「Vario Ultimate Zero」をリリースしており、8月より販売を開始した。こちらを新たな主力サービスとして、新規でグループ入りしたVOIQ社とも連携しつつ拡販活動を進めた。

    また、中期経営方針のもと「マネージドサービスの対応領域拡大・競争力強化」「成長セキュリティ市場への参入」「既存販売網と異なる新規営業体制の強化」を掲げ、人材の
    獲得、サービス企画・事業開発の強化、ソフトウェア開発等の事業投資を行う計画を公表し、実現に向けての取り組みを行った。

  • ■通期業績予想は変更なし

  • 2024年4月期通期の連結業績予想については、従来予想から変更なく、以下のとおり。

    売上高60億円(前期比23.9%増)
    営業利益5億円(同10.8%増)
    経常利益4億5000万円(同22.0%増)
    最終利益3000万円(前期11億3400万円の赤字)

HEROZ株式会社
http://heroz.co.jp/

会社情報

会社名
HEROZ株式会社
設立
2009年4月
代表者
代表取締役Co-CEO 林 隆弘/代表取締役Co-CEO 髙橋 知裕
決算期
4月
直近業績
売上高48億4100万円、営業利益4億5100万円、経常利益3億6800万円、最終損益:11億3400万円の赤字(2024年4月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
4382
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