ソニー・ピクチャーズ、細田守監督による4年ぶりの最新作『果てしなきスカーレット』をスタジオ地図、日本テレビと共同製作 2025年冬に公開の予定

ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(SPE)は、細田守監督による4年ぶりの最新作『果てしなきスカーレット』をスタジオ地図および日本テレビと共同製作・共同出資することを発表した。日本では東宝が配給を行い、SPEが全世界で配給する。2025年冬公開の予定だ。

今回、全世界配給&製作発表会見が行われ、スタジオ地図の細田守監督と齋藤優一郎プロデューサーが登壇し、全世界配給への期待、本作の企画意図や製作における挑戦などが語られた。また、SPE インターナショナルディストリビューション プレジデントのスティーブン・オデール氏も動画でコメントを発表し、今回の初めての取り組みおよび作品への期待を寄せた。

▼スティーブン・オデール氏動画コメント翻訳全文
本日、皆さんに、私たちがとても楽しみにしている映画『果てしなきスカーレット』についてお話しできることを大変嬉しく思っております。『果てしなきスカーレット』は、映画の素晴らしさをすべて兼ね備えている作品です。まずは、日本のアニメーションにおいて、天才クリエイターの一人である細田監督とともに、全世界に向けた物語を作れるという無限の可能性を楽しみにしています。さらに、細田監督が紡ぐオリジナルストーリーにより、『果てしなきスカーレット』は世界中に届けられる映画になっています。本作には壮大なアクションがあり、素晴らしい冒険があり、そして物語の核にはとても力強い、心を揺るがす人間ドラマがあります。これらをすべて合わせると、今まで世に送り出されてきた名作のような作品になると信じています。ですので、『果てしなきスカーレット』の物語にとても期待しております。

映画の公開は2025年の冬を予定しています。昨年『君たちはどう生きるか』がアメリカで公開された時期でもあり、作品の大ヒットを受けて、本作にとってもベストな時期だと確信しています。また、ソニー・ピクチャーズは全世界で公開を予定しております。アメリカ、ラテンアメリカ、ヨーロッパ、アジア(日本を除く)、中東、アフリカなどの国と地域で公開予定です。世界中の方々が、この映画を観たいと思ってくださると、私たちは強く信じています。『果てしなきスカーレット』をどうぞご期待ください。

【細田守監督】
1967年生まれ、富山県出身。金沢美術工芸大学卒業後、1991年に東映動画(現・東映アニメーション)へ入社。アニメーターを経て、1997年にTVアニメ『ゲゲゲの鬼太郎(第4期)』で演出家に。1999 年『劇場版デジモンアドベンチャー』で映画監督デビュー。2000年の監督2作目、『劇場版デジモンアドベンチャーぼくらのウォーゲーム!』の先進性が話題となる。その後、フリーとなり、2006年に公開した『時をかける少女』(原作:筒井康隆)の記録的ロングラン上映で、新時代の監督として知られるようになる。2009年に監督自身初となるオリジナル作品『サマーウォーズ』(09)を発表。2011年に自身のアニメーション映画制作会社「スタジオ地図」を設立し、『おおかみこどもの雨と雪』(12)、『バケモノの子』(15)、『未来のミライ』(18)、『竜とそばかすの姫』(21)と、3年おきに話題作を送り出し、国内外で高い評価を得ている。『未来のミライ』では、第91回アメリカアカデミー賞の長編アニメ映画賞、第76回ゴールデングローブ賞のアニメーション映画賞にノミネートされ、第46回アニー賞の最優秀インディペンデント・アニメーション映画賞を受賞。『竜とそばかすの姫』では、第74回カンヌ国際映画祭のオフィシャル・セレクション「カンヌ・プルミエール」部門に選出された。

【スタジオ地図】
2011年4月に細田守監督とプロデューサーの齋藤優一郎が新たな映画制作を行う拠点として設立。スタジオ地図は、アニメーション映画を企画・制作するスタジオであり、そのスタジオ名には「新しいモチーフやテーマ、そして表現にチャレンジをして、まだまだ無限に可能性が広がるアニメーション映画という大地に新しい地図を作る」という映画制作に対する精神が込められている。

【作品情報】
タイトル:『果てしなきスカーレット』/海外タイトル:’Scarlet’
監督・脚本・原作:細田守
公開表記:2025年冬 公開
クレジット:©2025 スタジオ地図/海外クレジット:©2025 STUDIO CHIZU