KLab、第20回新株予約権で18億4900万円調達へ…『EA SPORTS FC TACTICAL』や『ヒロアカ』、有名IP作品で売上高400億円、営業利益100億円を目指す

KLab<3656>は、この日(1月10日)、第20回新株予約権の発行条件などが決定したと発表した。新株予約権の発行と権利行使を通じて、概算で18億4900万円を調達する見通し。調達した資金は、新規大型モバイルオンラインゲームや新規カジュアルゲームの企画・開発・運営費用に充当する予定。

同社は、既存タイトルの安定運用による収益基盤の確保に加え、新規の大型タイトル3本をリリースすることで、確実な業績の回復及び中期経営計画の目標として、2025年以降での売上高400億円、営業利益100億円の達成を目指している。計画達成においては、大型タイトル3本を確実にヒットに繋げていくことが非常に重要となる、としている。

1本目のElectronic Arts Inc.との共同事業であるサッカーシミュレーションゲーム『EA SPORTS FC TACTICAL』は、現在、一部の地域でテストローンチしており、2025年の正式リリースに向けて最終調整を行っている。世界トップクラスのゲーム企業である同社と同社のスポーツシミュレーションゲームのエンジンを活用したタイトルであり、両社のシナジーを発揮した、同社にとって過去最大級の収益のアップサイドが狙えるプロジェクトとなっている。

2本目の共同事業先の大手ゲーム企業と取り組んでいるプロジェクト(タイトル未発表)については、日本を代表する有名なIPを用いており、非常に期待が持てるゲームと考えている。こちらについては、できるだけ早い段階で詳細を発表できるよう調整を進めていく。

3本目のTVアニメ『僕のヒーローアカデミア』シリーズのゲーム開発についても、鋭意開発に取り組んでいる。同IPについても、TVアニメ化の他、アニメ映画化もされており、世界中で高い人気を誇る作品であることから、収益のポテンシャルを期待している。

また、これらのタイトルは、いずれも非常に多くのファンを有するIPを用いており、同社が掲げる中期経営計画の目標である売上高400億円、営業利益100億円への到達の実現に大きく寄与するタイトルになりえると期待している。詳細の情報については順次開示していく。

さらに、タイトルポートフォリオの見直しを検討する中で、同社グループがこれまでメインで開発してきた従来型のモバイルオンラインゲームと比べ、短期間かつ低コストでの開発が可能なカジュアルゲームについても複数本取り組む方針。

なかでも、ハイブリッドカジュアルゲームは、広告視聴を主なマネタイズとする従来のカジュアルゲームにアイテム課金の仕組みや運営要素が加わったもので、同社が培ってきた強みが活かせる領域であり、これまでよりもローリスクで大きく収益を伸ばす余地があると考えている。

KLab株式会社
http://www.klab.com/jp/

会社情報

会社名
KLab株式会社
設立
2000年8月
代表者
代表取締役社長CEO 森田 英克/代表取締役副会長 五十嵐 洋介
決算期
12月
直近業績
売上高107億1700万円、営業損益11億2700万円の赤字、経常損益7億6100万円の赤字、最終損益17億2800万円の赤字(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3656
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