東映アニメ、3Q(4~12月)決算は売上高8%増、営業益31%増に 3Q累計で過去最高の売上高・営業益を更新 配信権販売や版権事業が好調

  • 東映アニメーション<4816>は、1月30日、2025年3月期の第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表、「ドラゴンボール」シリーズや「ワンピース」の海外配信権販売・国内外の版権事業、「スラムダンク」「ゲゲゲの鬼太郎」の国内配信権販売が業績をけん引し、売上高と営業利益は第3四半期累計として過去最高記録を更新した。

    売上高727億円(前年同期比8.3%増)
    営業利益233億7700万円(同31.5%増)
    経常利益243億6800万円(同20.0%増)
    最終利益169億700万円(同15.9%増)

    各セグメントごとの状況は以下のとおり。

    ①映像製作・販売事業 売上高281億9600万円(前年同期比6.5%増)、セグメント利益86億9700万円(同78.6%増)
    劇場アニメ部門では、前年度からの継続公開となった映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」(2023年11月公開)、「映画おしりたんてい さらば愛しき相棒(おしり)よ」(2024年3月公開)に加え、8月に映画「THE FIRST SLAM DUNK」(復活上映)、9月に映画「わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー!」、10月に映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 真生版」を公開した。前年同期に公開した映画「THE FIRST SLAM DUNK」ほどには至らず、大幅な減収となった。

    テレビアニメ部門では、「ドラゴンボールDAIMA」「ワンピース」「わんだふるぷりきゅあ!」「科学×冒険サバイバル!」「逃走中 グレートミッション」「おしりたんてい」「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」「ガールズバンドクライ」の8作品を放映した。前年同期と比較して放映作品話数が増加したことなどから、増収となった。

    コンテンツ部門では、映画「THE FIRST SLAM DUNK」のブルーレイ・DVDが好調に稼働したことから、前年同期と比較して増収となった。

    海外映像部門では、前年同期好調に稼働した映画「THE FIRST SLAM DUNK」の海外上映権販売の反動減があったものの、「ワンピース」「ドラゴンボール」シリーズの海外配信権販売が好調だったことに加え、サウジアラビア向けテレビアニメ作品の納品により、前年同期と比較して増収となった。

    その他部門では、映画「THE FIRST SLAM DUNK」、映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」をはじめ、国内の映像配信権販売が好調に稼働したことから、前年同期と比較して大幅な増収となった。

    ②版権事業 売上高350億700万円(同16.2%増)、セグメント利益173億3600万円(同21.0%増)
    国内版権部門では、「ドラゴンボール」シリーズのゲーム化権販売、「ワンピース」「ドラゴンボール」シリーズの商品化権販売が好調に稼働したことから、前年同期と比較して大幅な増収となった。

    海外版権部門では、「ワンピース」「ドラゴンボール」シリーズ、「デジモン」シリーズの商品化権販売、「ドラゴンボール」シリーズのゲーム化権販売が好調に稼働したことから、前年同期と比較して大幅な増収となった。

    ③商品販売事業 売上高72億3600万円(同14.2%減)、セグメント利益7億6600万円(同48.0%減)
    商品販売部門では、「ワンピース」「プリキュア」シリーズのショップ事業が好調に稼働したが、前年同期に好調に稼働した映画「THE FIRST SLAM DUNK」の商品販売の反動減により、前年同期と比較して大幅な減収となった。

    ④その他事業 売上高27億400万円(同11.2%増)、セグメント利益1億7000万円(同928.6%増)
    その他部門では、催事イベントやキャラクターショーなどを展開した。「プリキュア」シリーズ、「ワンピース」「ゲゲゲの鬼太郎」の催事が好調に稼働したことから、前年同期と比較して増収となった。

  • ■通期業績予想は前回修正予想から変更なし

  • 2025年3月期通期の連結業績予想は、昨年10月28日の修正予想から変更なく、以下のとおり。

    売上高900億円(前期比1.5%増)
    営業利益270億円(同15.6%増)
    経常利益275億円(同4.0%増)
    最終利益195億円(同3.7%増)

※過去12四半期分の四半期業績推移のグラフを追加しました。

東映アニメーション株式会社
http://corp.toei-anim.co.jp/

会社情報

会社名
東映アニメーション株式会社
設立
1948年1月
代表者
代表取締役会長 森下 孝三/代表取締役社長 高木 勝裕
決算期
3月
直近業績
売上高1008億3600万円、営業利益324億3200万円、経常利益331億8800万円、最終利益236億2300万円(2025年3月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
4816
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