アカツキ、3Q(4~12月)決算は売上高4%減、営業益9%減 既存タイトルのポートフォリオの見直しで減収に 新作の研究開発費の増加で利益率低下

  • アカツキ<3932>は、2月19日、2025年3月期の第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表、ゲーム事業で既存タイトルのポートフォリオの見直しや新規タイトルのリリースに向けた開発の加速に伴い研究開発費が増加したことにより減収・営業減益での着地となった。

    なお、経常利益と最終利益が増益となっているのは、投資有価証券の売却と為替の影響によるものとなる。

    売上高161億6100万円(前年同期比4.0%減)
    営業利益14億2000万円(同9.1%減)
    経常利益22億3300万円(同41.5%増)
    最終利益7億3700万円(同9.4%増)

    主なセグメントごとの状況は以下のとおり。

    ①ゲーム事業 売上高143億9200万円(前年同期比8.9%減)、セグメント利益14億7200万円(同41.9%減)
    より高いクオリティとユーザー体験にこだわり、タイトルを厳選して開発・運用していく方針の下、既存タイトルの堅実な運用と、3D×マルチデバイス×多言語を見据えた大型プロジェクトにリソースの大部分を集中させ、新規開発タイトルへの積極的な投資を進めた。

    主力タイトルであるバンダイナムコエンターテインメントとの協業タイトル『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』については、世界同時キャンペーンやアニメ「ドラゴンボールDAIMA」との連動イベントなど、国内外で複数の大型イベントを開催し、日米仏を含む10の国と地域にてストアセールスランキング1位を獲得した。

    また、スクウェア・エニックスとの協業タイトル『ロマンシング サガ リ・ユニバース』では、同IPのゲームコンテンツとのコラボ施策や新章開始記念イベント、12月には6周年イベントを開催し、コアファンを惹きつける長期目線での安定運営を継続した。

    しかし、既存タイトルのポートフォリオの見直しや新規タイトルのリリースに向けた開発の加速に伴い研究開発費が増加したことにより減収・減益での着地となった。

    ②コミック事業 売上高8億9900万円(同81.2%増)、セグメント利益1億1500万円(前年同期3億1000万円の赤字)
    当初予算内で引き続き検証フェーズを継続し、作品制作および他社プラットフォームでの販売強化を優先する方針のなか、有名クリエイターと協業によるオリジナル作品の製作および出版に注力し、オリジナル作品数を堅調に積み上げた。

    また、オリジナル作品の他社プラットフォームへの展開や映像化による原作漫画の閲覧数増加に伴って作品の販売が堅調に推移して売上高が伸長しており、海外向け電子コミック配信サービスの提供に向けた業務受託も業績に貢献した。

  • ■通期業績予想は引き続き非開示

  • 2025年3月期通期の業績予想については引き続き非開示。ゲーム事業の短期的な事業環境が激しく変化する不確定要素が多いことに加え、コミック事業についても積極的に挑戦していく方針であり、適正かつ合理的な数値の算出が非常に困難であるため、としている。

※過去12四半期分の四半期業績推移のグラフを追加しました。

株式会社アカツキ
https://aktsk.jp/

会社情報

会社名
株式会社アカツキ
設立
2010年6月
代表者
代表取締役CEO 香田 哲朗
決算期
3月
直近業績
売上高236億5200万円、営業利益39億1500万円、経常利益42億3300万円、最終利益16億4600万円(2025年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3932
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