【ゲームエンタメ株概況(2/10)】『ポケポケ』をけん引役とした3Q好決算を評価のDeNAがS高 3Q大幅減収減益の円谷フィールズHDは大幅続落

2月10日の東京株式市場では、日経平均は小幅ながら反発し、前日比14.15円高の3万8801.17円で取引を終えた。前週末の米国市場安を受けて、朝方は軟調なスタートとなったが、好業績銘柄物色の流れからプラスに転じた。ただ、米国の関税政策への警戒感は強く、大引けにかけて上げ幅を縮小した。
そうした中でゲーム・エンタメ関連株の動きを見てみると、下記の表に登録しているゲーム・エンタメ関連企業96銘柄のうち、上昇は60銘柄(63%)、下落は32銘柄(33%)、変わらずは4銘柄(4%)で、上昇した銘柄が多数を占めた。
中で、DeNA<2432>が朝方から買われ、ストップ高した。DeNAは、前週末2月7日に発表した第3四半期決算が『ポケポケ』をけん引役として、2ケタ増収・大幅黒字転換での着地となったことが市場から素直に評価されたようだ。
また、ワンダープラネット<4199>やバンク・オブ・イノベーション<4393>が高く、大手ゲーム株ではスクウェア・エニックスHD<9684>が昨年来高値を更新した。
ほか、ネクソン<3659>やgumi<3903>が買われ、ANYCOLOR<5032>とカバー<5253>が昨年来高値を更新した。カバーは、休み明け12日に発表予定の第3四半期決算への期待が先行している側面もあるようだ。
半面、円谷フィールズHD<2767>が大幅続落した。円谷フィールズHDは、前週末2月7日に発表した第3四半期決算が売上高20%減、営業利益23%減と2ケタ超の減収減益での着地となったことが市場から嫌気されたようだ。
同様に前週末2月7日に第3四半期決算を発表するとともに、2025年3月期通期の売上高、営業利益、経常利益の予想を下方修正したメガチップス<6875>も大幅続落した。
そのほか、クシム<2345>が5日続落となり、第3四半期決算が市場予想を下回ったとの見方からセガサミーHD<6460>も続落した。

会社情報
- 会社名
- 株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
- 設立
- 1999年3月
- 代表者
- 代表取締役会長 南場 智子/代表取締役社長兼CEO 岡村 信悟
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上収益1639億9700万円、営業利益289億7300万円、税引前利益318億1700万円、最終利益241億9300万円(2025年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 2432
会社情報
- 会社名
- 円谷フィールズホールディングス株式会社
- 設立
- 1988年6月
- 代表者
- 代表取締役社長 グループ最高経営責任者 山本 英俊
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1405億8100万円、営業利益152億9500万円、経常利益164億6200万円、最終利益111億5800万円(2025年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 2767
会社情報
- 会社名
- 株式会社メガチップス
- 設立
- 1990年4月
- 代表者
- 代表取締役社長 肥川 哲士
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高752億5600万円、営業利益70億3000万円、経常利益78億5700万円、最終利益275億4400万円(2022年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 6875