ハピネット、第3四半期決算は売上高4.0%増、営業益26.7%増と増収増益…ポケモンカードやワンピースカードゲーム好調、カプセル玩具も大きく伸長

ハピネット<7552>は、2月12日、2025年3月期 第3四半期累計の連結決算を発表し、売上高2831億8000万円(前年同期比4.0%増)、営業利益97億7700万円(同26.7%増)、経常利益100億7400万円(同26.6%増)、最終利益55億1400万円(同7.2%減)だった。

・売上高:2831億8000万円(同4.0%増)
・営業利益:97億7700万円(同26.7%増)
・経常利益:100億7400万円(同26.6%増)
・最終利益:55億1400万円(同7.2%減)

同社では、玩具事業、アミューズメント事業が引き続き好調に推移したことにより、利益面ともに前年同期を上回った、としている。ただ、第3四半期においてゲームアプリに関するソフトウエアを減損処理したことにより、特別損失13億5100万円を計上しており、最終利益は前年同期を下回った。

 

■各セグメントの状況

① 玩具事業
売上高は1308億8100万円(前年同期比14.1%増)、セグメント利益は73億8600万円(同37.9%増)となった。
「ポケモンカードゲーム」や「ONE PIECE カードゲーム」などがけん引し、新たなIPも参入しているトレーディングカードの販売が依然好調に推移したことや、クリスマス・年末商戦において低年齢層向けのキャラクター玩具の販売も伸長したことにより、利益面ともに前年同期を大幅に上回った。

② 映像音楽事業
売上高は479億1300万円(同3.6%減)、セグメント利益は10億9400万円(同130.8%増)となった。
Snow Manのアルバム「RAYS」などのヒット商品はあったものの、市場をけん引するに至らず、売上高は前年同期を下回った。利益面については、ライセンス権を持つ映像パッケージ商品が貢献したことや、映像製作部門の利益が改善したことにより、前年同期を大幅に上回った。

③ ビデオゲーム事業
売上高は653億7100万円(同15.5%減)、セグメント利益は3億1800万円(同79.5%減)となった。
ゲームハードの売上が低調に推移したことに加え、ゲームソフトでも前年同期と比較して大きなヒット商品がなかったことにより、売上高は前年同期を下回った。利益面についても、ゲームアプリのソフトウエア償却費を計上したことにより、前年同期を大幅に下回った。

④ アミューズメント事業
売上高は390億1400万円(同27.4%増)、セグメント利益は23億6900万円(同36.9%増)となった。
カプセル玩具市場がインバウンド需要も取り込み拡大していることに加え、同社運営のカプセル玩具ショップ「ガシャココ」が、フランチャイズ店も含め出店を増加したことにより、利益面ともに前年同期を大幅に上回った。なお、「ガシャココ」は12月末日時点で127店舗を出店している。

 

■2025年3月期の業績見通し

2025年3月期の業績は、売上高3600億円(前期比2.7%増)、営業利益111億円(同27.9%増)、経常利益114億円(同27.0%増)、最終利益66億円(同0.3%増)、EPS296.27円を見込む。株価収益率は17.3倍となる。

・売上高:3600億円(同2.7%増)
・営業利益:111億円(同27.9%増)
・経常利益:114億円(同27.0%増)
・最終利益:66億円(同0.3%増)
・EPS:296.27円

【通期計画に対する進捗率】
・売上高:78.7%
・営業利益:88.1%
・経常利益:88.4%
・最終利益:83.5%

株式会社ハピネット
https://www.happinet.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ハピネット
設立
1969年6月
代表者
代表取締役会長兼最高経営責任者 苗手 一彦/代表取締役社長兼最高執行責任者 榎本 誠一
決算期
3月
直近業績
売上高3644億1800万円、営業利益116億7700万円、経常利益119億6300万円、最終利益67億6400万円(2025年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7552
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