サイバーエージェント、新たなリテールメディア「Retail Booster」を提供開始 動画広告の視聴完了やアンケート回答でクーポンやポイントを付与
サイバーエージェント<4751>は、小売アプリ内で動画広告の視聴完了やアンケート回答をすることでクーポンやポイントを付与し、商品理解と購買を同時に促進する新たなリテールメディア「Retail Booster」の提供を開始した。
「Retail Booster」は、小売店のアプリに特化した広告配信サービスであり、アプリ内で商品動画やアンケートを配信する。ユーザーは動画の視聴完了やアンケート回答を行うことで小売店で使えるポイントや当該商品のクーポンが獲得でき、商品理解を深めた上で、お得に買い物をすることが可能だ。
これにより、メーカー企業は従来の値引き施策だけでなく、動画やアンケートを通じた商品理解と購買を同時に促進することができる。また、ID-POSとの連携により、対象者を絞ったターゲティング配信も可能だ。
小売企業は、多様な特典機会の創出により「お得にお買い物をしたい」という消費者ニーズを満たすことでアプリの利用頻度を向上させ、小売アプリのメディアとしての価値を高めることが期待できる。
なお、先行して「Retail Booster」を活用している企業では動画広告の視聴完了率が90%を超え、クーポン使用率が53倍に向上する結果が確認された。すでに複数の小売企業への導入が決定している。
「Retail Booster」は今後、小売アプリを横断的に配信できるようネットワーク化させ、広告枠のボリューム最大化を進める予定だ。
また、同社が有するAI経済学の知見を活用したポイント還元率・クーポン値引き額の最適化や、リテールメディアに特化したクリエイティブ制作などを組み合わせることで、サービスメニューの拡充を図っていく。
同社は今後も、消費者体験の向上と、メーカー・小売企業の収益最大化を両立する次世代型リテールメディアプラットフォームの開発を追求していくとしている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社サイバーエージェント
- 設立
- 1998年3月
- 代表者
- 代表取締役 藤田 晋
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高8029億9600万円、営業利益418億4300万円、経常利益414億7500万円、最終利益162億4600万円(2024年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4751