【先行体験】「シャドバスペシャルフェス」で新作『シャドウバース ワールズビヨンド』をいち早く体験! 「ドラゴン」「ナイトメア」「ネメシス」の注目カードも紹介!
Cygamesは、 3月23日、都内・ベルサール秋葉原にてオフラインイベント「シャドバスペシャルフェス」を開催した。
本イベントでは、6月17日にリリースを予定している『Shadowverse: Worlds Beyond(シャドウバース ワールズビヨンド)』の先行体験会や、コスプレイヤーによるコスプレ撮影会のほか、地下1階のステージでは、プロデューサーがユーザーからの質問にお答えする「みんなで質問!Worlds Beyond Q&A」を実施。さらに、『Shadowverse(シャドウバース)』のeスポーツ大会「Shadowverse 最強チーム決定戦 powered by RAGE」や「Shadowverse University League 24-25」の決勝戦など、さまざまなコンテンツを通じて“『シャドウバース』の今”を存分に楽しめる1日限りの特別なフェスとなっている。
本稿では、『シャドウバース ワールズビヨンド』先行体験会のレポートを中心に、本イベントの模様をお届けしていく。
▲会場では、コスプレイヤーのyunocyさんが「ドライツェーン」の姿で、シスルさんが「マリア=マリス」の姿で登場。多くのファンが詰め掛けた。
▲『シャドウバース ワールズビヨンド』に登場する「エース」からゲームについて教えてもらえるコーナーも。
▲インフルエンサー対戦会では、来場者が『シャドウバース』でつるおか(かものはし)さん(写真左)やみゃこさん(写真中央)もこうさん(写真右)との対戦を楽しむことができた。また、時間帯によっては、あっくさん、ダヤンさん、リグゼさんとの対戦も可能となっていた。
▲物販コーナーやキッチンカーも充実の内容。新商品も販売されたため、朝から行列となっていた。
▲もちろん、『シャドウバース』や『Shadowverse EVOLVE(シャドウバース エボルヴ)』を楽しめるコーナーも。参加者同士の交流で多くの笑顔が見られた。
▲壁一面に展開された『シャドウバース』年表を見ながら、「あの頃の環境はこうだった」と振り返りで盛り上がる来場者の姿も。
▲ステージでは「Shadowverse University League 24-25」や「Shadowverse 最強チーム決定戦 powered by RAGE」の決勝戦が行わた。まさに現環境の締めくくりとなるハイレベルな試合が展開され、新たなチャンピオンが誕生。「Shadowverse University League 24-25」は「慶応義塾大学」が、「Shadowverse 最強チーム決定戦 powered by RAGE」は「ギャラクシーパン工場」がそれぞれ優勝となった。
【次世代スマホカードゲーム『Shadowverse: Worlds Beyond(シャドウバース ワールズビヨンド)』とは 】
デジタルカードゲーム『シャドウバース』の新作タイトル。シンプルなルールながら戦略性が奥深いカードバトルに「超進化」や「シャドバパーク」などの新要素・新コンテンツを加え、従来のシャドウバースをさらに進化させた対戦型オンラインデジタルカードゲーム。
自分だけのカードデッキを作成し、美麗なイラストとド派手なエフェクトで彩られるカードバトルをオンライン上で誰でも気軽に楽しむことができる。
「シャドバパーク」では、作成したアバターをオンライン空間上で動かし、ロビーにいる他のユーザーとの対戦や、仲間同士でギルドを作って集まるなど、様々な遊び方を楽しむことができる。
■新要素「超進化」が勝利の鍵!
今回の先行体験会で使用できたのは、「ドラゴン」「ナイトメア」「ネメシス」の3クラス。デッキ内容は以下のサイトで確認することができる。こちらのデッキの中からいずれか1つを選択して、対CPU戦となる「プラクティス」や、対人戦となる「ルームマッチ」を体験することができた。
※なお、ここで紹介しているゲーム画面は開発中のものとなる。
▼先行体験会で使用できたデッキはこちら
https://fes.shadowverse-wb.com/cards/
まずは、新要素を含めたバトル全体の所感について。その後、各クラスの強みや気になったポイントをお伝えしていく。
▲来場者は、スマホかPCで『シャドウバース ワールズビヨンド』をいち早く体験することができた。この日はここが最人気のコーナーでイベント終盤まで終始満席となっていた。
やはり1番最初に言及すべきは新たに実装された「超進化」だろう。「超進化」は、後攻6ターン目以降に、SEP(超進化ポイント)を消費して行うことができる。「超進化」したフォロワーの攻撃力/体力が+3/+3され、【突進】を持つ。さらに、自分のターン中はダメージを受けず、能力によって破壊もされない。そのうえ、「超進化」したフォロワーで相手のフォロワーを攻撃して倒すとカードが吹っ飛び、リーダーに追加で1ダメージを与えるというフォロワーに盛りだくさんの強化を与える新要素となっている。
▲リーダーの右上に示された紫色の♢マークがSEP(超進化ポイント)。盤面上も非常に華やかになるので、見た目にも楽しい。
「超進化」の導入により、バトル後半の応酬がより激しいものとなり、毎回、緊迫感のある試合が楽しめる。自分のターン中であれば、必殺などを持つフォロワーとバトルしても破壊されないため、相手の「超進化」フォロワーは返ってきたターンに必ず処理したい。体力の大きい相手の超進化フォロワーを破壊するため、こちらも超進化を切って対応する、といった激しい攻防が繰り広げられる。
▲なお、EP(進化ポイント)・SEP(超進化ポイント)は先攻・後攻お互いに2回ずつ使用できる。
また、「超進化」フォロワーが相手のフォロワーを倒すとリーダーに1ダメージを与えられるというのも終盤の詰め盤面に大きな影響を与える要素となっているように感じた。今までも、スペルを軸にした対ウィッチ戦などでは、あえてフォロワーを出さない場面があったが、今後は「超進化」対策としてフォロワーを出さないことが正解の場面も生まれるかもしれない。
これだけでも非常に強力な「超進化」だが、さらに一部カードには「超進化」時のみ働く「超進化時能力」を持つものがいる。なお、「超進化」した際にも通常の「進化時能力」も働くので、その点は安心してほしい。
■「エクストラPP」実装で後攻が不利に感じない試合展開を実現!
2つ目に触れたいのは、後攻プレイヤーのみが使用できる「エクストラPP」について。これは、後攻プレイヤーが好きなタイミングで自分のPPを+1できるというもの。また、「エクストラPP」は後攻6ターン目に回復するため、1回のバトルで最大2回使用することができる。
※例:5ターン目までに1回、6ターン目以降にもう1回。
これまでは、基本的に先攻プレイヤーがより多くのPPを使用することができたが、「エクストラPP」の実装により、瞬間的に後攻プレイヤーが先攻プレイヤーより先により多くのPPを消費できるターンを生み出すことができるようになっている。例として、今回の先行体験会で印象に残ったのは、ドラゴンの後攻2ターン目に「エクストラPP」を使用し、本来3PP必要なスペルカード「竜の啓示」を先にプレイできたところだ。
▲「竜の啓示」の効果は、自分のPP最大値を+1する。その後、自分のPP最大値が10なら、自分のデッキから1枚を引く。いわゆる前作『シャドウバース』の「竜の託宣」だ。
※なお、少し話は逸れるが今回、「竜の啓示」が2PPではなく3PPで実装された理由についても語られた「みんなで質問!Worlds Beyond Q&A」の発表内容については公式サイトの以下のページから確認できる。
https://shadowverse.jp/news/?announce_id=3258
▲「みんなで質問!Worlds Beyond Q&A」の様子。
ドラゴンは7PPに到達することで「覚醒」し、多くのカードに強力な効果が付与されるため、序盤は早くPPの最大値を上げたい。この動きが可能になったことで、本来、3ターン目には不可能だった4PPに到達することができるため、より強力な動きを取ることが可能となっている。このように、後攻となった場合は、「エクストラPP」を使用するタイミングが鍵となり、そこで自身の有利に繋げられるかがポイントに感じた。
▲例えば、試合終盤であれば、1ターン限定ではあるが、単純に9PPや10PPのフォロワーを相手より先に出すタイミングを作れる。より強力なカードをプレイすることで相手に対処を迫れるのであれば、試合もかなり有利に運べるようになるだろう。
■初手マリガンが4枚に! 演出面も派手に強化!
そのほか触れておきたいのは、初手に引き直しが選べるカード枚数が3枚から4枚に変更されたということ。これにより、欲しいカードが来ない、いわゆる手札事故が減ることで今までより快適なバトルが楽しめる。これは、全カードゲームプレイヤーにとって嬉しい報告のはず。引ける枚数が増えたことで今までより綿密な枚数調整が必要となり、より挑戦的な構築をしたデッキも生み出されるかもしれない。
▲アグロデッキを使っているのに1PPフォロワーが引けない、という悲しい想いをすることも減るはず!
最後に、バトル開始時やラストアタック時の演出が強化され、よりゲーム全体が爽快なものになっていると感じた。先に挙げた「超進化」はもちろん、各所で相手と戦っている感が増し、画面を見ていてテンションが上がる演出が盛り込まれている。繰り返し遊ぶ設計になっているからこそ、こういった点にこだわってもらえるのは嬉しいところだ。
■使用したデッキから筆者が気になった注目カードを紹介!
では、最後に各クラスの所感についても述べていく。
※プレイ時間に制限があったため、クラスによって深掘りに多少差異が出ている点についてはご了承いただきたい。
【ドラゴン】
まずはPPの最大値を増やすことで相手より先に大型フォロワーを次々と展開できるのが最大の魅力となっている「ドラゴン」。筆者が注目したのは9PPでプレイできる「ナイトフォールドラゴン」で、このカードは「【ファンファーレ】相手の場のフォロワーすべては-0/-9する」という強力な効果を持っている。
先に挙げた通り、『シャドウバース ワールズビヨンド』では「超進化」の使用タイミングが勝利の鍵となる。相手の「超進化」フォロワーは確実に倒し切りたいため、こちらも「超進化」を切って返すことが多いのだが、この「ナイトフォールドラゴン」は相手の体力が9以下であれば「超進化」フォロワーを含め、相手の盤面を一掃できる効果を持っている。これにより、こちらの「超進化」が温存できるほか、攻撃力9/体力9という相手にとっても無視できない存在を場に残すことができるので試合展開が一気に優勢に転じる。
▲さらに試合終盤、手札が枯渇してきがちなタイミングに「超進化」を使えば、「超進化時能力」でデッキからカードを3枚引けるのも非常に良い。
相手への対処として強力な「ナイトフォールドラゴン」がいたうえで、攻め手として【疾走】を持つフォロワーが展開できる「龍人演義・ガリュウ」や「再臨のジェネシスドラゴン」がいるのもより強さを際立たせている。
【ナイトメア】
続いては新クラスとなる「ナイトメア」について。これまでのネクロマンサーとヴァンパイアの特徴が合わさっているとの話だったが、今回使用できたデッキに関しては、墓場を活かした【ネクロマンス】や【リアニメイト】の効果を持つカードが多数搭載されており、ネクロマンサーの特徴がより濃く反映されたデッキとなっていた。
▲なお、「ナイトメア」はリアルカードゲーム『Shadowverse EVOLVE(シャドウバース エボルヴ)』には登場している。
そんな中、筆者が気になったのは8PPでプレイできる「奔放なる獄炎・ケルベロス」だ。「【ファンファーレ】『番犬の右腕・ミミ』1枚と『番犬の左腕・ココ』1枚を自分の場に出す。【ネクロマンス_6】自分の場の他のフォロワーすべては+2/+0する」という効果を持っており、条件を満たすことで場にフォロワーが1~2体でも残っていれば相手リーダーに大きなダメージを通すことが可能となっている。
さらに、「【超進化時】【リアニメイト_1】を2回行う」効果もあるため、「超進化」すれば自身の場にフォロワーがいない状態からでも最大5体のフォロワーを一気に並べられる点が魅力となっている。
▲「番犬の右腕・ミミ」と「番犬の左腕・ココ」は【突進】を持っており、【ラストワード】でそれぞれ「相手のリーダーに2ダメージ」と、「自分のリーダーを2回復」を持っているため、先に相手のフォロワーに当たって破壊されてから、「奔放なる獄炎・ケルベロス」の「超進化」でリアニメイトして再び呼び出すといった動きも可能となっている。
前作『シャドウバース』でいう「魔将軍・ヘクター」をプレイした時のような動きが可能となっており、当時、筆者が最も使用していたネクロマンサーのデッキだったことから、どこか懐かしさがありながらもさらに強力になって帰ってきたという感じがして非常に感慨深かった。
【ネメシス】
最後に、『シャドウバース ワールズビヨンド』の顔にもなっているリーダー「ドライツェーン」が使える「ネメシス」について。こちらのデッキは、手札に「操り人形」や「改良型・操り人形」を加えて相手のフォロワーを除去しつつ戦う人形軸。
注目のカードは「プロシードハート・オーキス」で、前作『シャドウバース』で「ネメシス」クラスを使用していたユーザーであれば馴染みがあるキャラだという人も多いだろう。能力は「【ファンファーレ】『ロイド』1枚を自分の場に出す」、さらに「自分の人形・フォロワーが場に出たとき、それは【疾走】と【必殺】を持つ」というもの。さらに、「【超進化時】『改良型・操り人形』2枚を自分の場に出す」。
▲「ネメシス」には処理札が多いので、手札に人形のカードを増やしながら相手の場を制圧できれば勝利に近付けるだろう。手札が増えがちなため、溢れないよう調整するのが難しいポイントでもある。
ロイドで超進化した「プロシードハート・オーキス」を守りながら、必殺を持った「操り人形」で相手の場にいるフォロワーを処理し、「改良型・操り人形」で相手リーダーの体力を削ることができれば相手に苦しい処理盤面を強要することができるだろう。そこから、「殺意の糸・ノア」がプレイできれば勝利は目の前だ。
今回、『シャドウバース ワールズビヨンド』を体験して感じたこと、まずは「『シャドウバース』はやっぱり最高に面白い!」、何を置いてもこの一言に尽きる。この10~15分という短時間で、相手とギリギリのせめぎ合いをし、これほどの充足感を得られるゲームは、世界を見渡しても他にないだろう。
そこに、今回から加わった「超進化」や「エクストラPP」がより戦略性に幅を持たせている。演出はさらに派手になり、見た目も華やかでプレイしていて気持ちが良い。今回の先行体験により、まだ登場していない4クラス「エルフ」「ロイヤル」「ウィッチ」「ビショップ」についても、どのようなカードが登場するのかさらに楽しみな気持ちが高まる結果となった。
そんな『シャドウバース ワールズビヨンド』は、現在、事前登録を受付中。6月17日のリリースを前に、事前登録を済ませて配信を楽しみに待とう!
最後に、イベントの終盤に行われたステージ「RAGE THE かものはし」にて、新カードの情報が公開されたので、そちらの内容も併せてお届けしていく。
▲「RAGE THE かものはし」の様子。
発表されたのは、「最果ての罪・サタン」。『シャドウバース』でも初期環境を賑わせた強力な「アポカリプスデッキ」が登場となった。内容にはマイナーチェンジが加えられているほか、新要素「超進化」との噛み合いなども含め、注目が集まるカードとなりそうだ。
(取材・文 編集部:山岡広樹)
■関連サイト
© Cygames, Inc.
※ゲーム画面は開発中のもの。