調査対象98タイトルのうち2024年にベータテストを実施したのは34タイトル 海外タイトルが約8割を占める スパイスマート調査

スパイスマートは、2024年にリリースされたスマートフォン向け新作ゲームを対象にベータテストの実施状況とヒットとの関連性について調査・分析を実施した。これは同社で毎年行っている調査となり、今年で3年目となる。

■34.7%がベータテストを実施 海外タイトルが約8割を占める

今回調査した98タイトルのうち、ベータテストを実施していたのは34タイトルで、前年の28%より増加した。そのうちの27タイトルは海外タイトルで、特に中国発のタイトルにおいては複数回にわたりベータテストを行う傾向が目立った。

■リリース直前の短期テストが主流に SNS施策と融合したプロモーション型CBTも多数

テストはリリース直前120日以内に集中しており、その目的は根本的な設計見直しというより、最終調整に重点を置いていると考えられる。実施日数は8日~14日が最多で、短い期間で検証した結果をいち早く改善アップデートへという各社のスケジューリングがうかがえる。

特にCBTをプロモーション施策として活用するケースが増加している。

【一部事例紹介】
・『ゼンレスゾーンゼロ』
年3回のCBTを通じてファンアート・動画コンテスト・性格診断など多彩なSNSへの投稿促進を目的としたキャンペーンを実施

・『レーシングマスター』
人気配信者による対抗戦や、CBT参加者への記念スーツ・豪華ログインボーナス配布など、体験と拡散を両立

・『AFK:ジャーニー』『銀河英雄伝説 Die Neue Saga』などでは、CBT限定二次創作投稿イベントやCBTを振り返る公式番組と連動したユーザー参加型のイベントを展開

こうした動向から、CBTは単なる不具合検証の場ではなく、認知拡大・コミュニティ形成・ユーザーエンゲージメント向上を狙った戦略的施策としての意味合いが強まっていることがわかる。

<調査概要>
調査期間:2024年1月1日~12月31日
調査対象:2024年にリリースされた新作スマホゲームのうち、App StoreセールスランキングTOP100以内にランクインしたことのあるタイトル
※スパイスマート提供の運営ソリューション「LIVEOPSIS」でデータ取得している98タイトルが対象
調査内容:ベータテストの有無、実施回数、日数、実施時期、プロモーション施策など

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https://liveopsis.com/

株式会社スパイスマート
http://corp.spicemart.jp/

会社情報

会社名
株式会社スパイスマート
設立
2015年7月
代表者
代表取締役 久保 真澄
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