コーエーテクモHD、東証プライム市場の上場維持基準適合のために施策を講じる考え…流通株式比率35%以上のみ適合せず
コーエーテクモホールディングス<3635>は、この日(4月30日)、東証プライム市場の上場維持基準適合のため、施策を行っていく考えを示した。
東証によると、プライム市場の上場維持基準は以下のとおり。
・株主数:800人以上
・流通株式数:2万単位以上
・流通株式時価総額:100億円以上
・流通株式比率:35%以上
・純資産の額が正であること(債務超過でないこと)
・売買代金0.2億円以上
同社は、このうち、流通株式比率が32%で35%以上とする基準をクリアできていないとのこと。
対策としては、自己株式や大株主、政策保有株主などから売出しなどが考えられるが、方法や実施時期は検討中で決定次第、速やかに開示する、としている。
【追記】
日本取引所グループは、2022年4月の市場区分の見直しを行い、従来の市場区分の上場維持基準と比べて一部基準が厳格化されたことから、上場維持基準の未達企業に経過措置を適用してきた。しかし、2025年3月1日に到来する基準日から本来の上場維持基準を適用している。
本来の上場維持基準に適合しない状態となった場合には、原則として1年(売買高基準に関しては6か月)の改善期間に入り、改善期間内に基準に適合しない場合は監理銘柄・整理銘柄(原則として6か月)に指定後、上場廃止となるという。
なお、同社株は経過措置適用銘柄だが、早期の対応が求められる(経過措置適用銘柄はこちらに公開されている)。
会社情報
- 会社名
- コーエーテクモホールディングス株式会社
- 設立
- 2009年4月
- 代表者
- 代表取締役会長 襟川 恵子/代表取締役社長 襟川 陽一
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高845億8400万円、営業利益284億9400万円、経常利益457億4100万円、最終利益337億9200万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3635